90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

泡沫

名前をつけてやる

okkoさん(id:okko326)に■ネーミングのつぼ - ひぐらしPCに向かいてという記事で言及して頂いて、そうだそうだ、と商品名に関するあれこれを思い出したのですが。実家で使っていたスライサーは、その名も「ベンリナー」ベンリナー 万能野菜調理器 CBV04出版…

ごちそうさま

先月末、小林カツ代が亡くなった。料理研究家・小林カツ代さん死去「私のレシピは永遠に残るのが嬉しい」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュースよそんちの肉じゃが - 90億の神の御名 前の記事でも書いたけれど、カツ代レシピのご飯を作る度にいつも、「…

私、なんだか

私何だか死なないような気がするんですよ―心とからだについての282の知恵作者: 宇野千代出版社/メーカー: 海竜社発売日: 1995/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る「私、何だか死なないような気がするんですよ」という、宇野千代の有名な言…

おくりびと

声に出して読みたい日本語作者: 斎藤孝出版社/メーカー: 草思社発売日: 2001/09/12メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (98件) を見る昨日に引き続き、本棚の話だけれど、祖父が亡くなってしばらくして、両親と一緒に祖母の家に行…

理想の書架

私の本棚には自分の好きな本ばかりが並んでいるけれど、時々本棚をぼんやり眺めながら思う。「自分が一番読みたい本が入っている本棚はこれじゃない」と。写真は2枚とも、実家の本棚。 夏休みに実家に行ったら、母が「うちの本はもう好きに持って行っていい…

あなたの知らない世界

将棋の世界では王将戦が盛り上っているらしい。羽生さんは箱根花月園で、おやつにいちごショートケーキなんか食べながら頑張ってるそうだ。 王将戦:羽生、鋭く攻め快勝 1勝2敗に - 毎日新聞 王将戦中継ブログ : 午後のおやつ 急戦矢倉の作戦を採った羽生だ…

ゼロ・グラビティ

メリー・ポピンズに出てくるアルバートおじさんは大の笑い上戸で、笑い出すと体が宙に浮いてしまう。 楽しくていいかと思いきや、「前回なんて3日も天井から降りることができなかったんだ、これはシリアスな問題だ」とバートが言う。とは言えすぐに一緒にな…

春の声

ヨハン・シュトラウスの「春の声」先日YMCAのチャリティコンサートで、ソプラノ歌手の方がこの「春の声」を歌う前に、ドイツの冬と春のことを話してくれた。 なんでも、その方は以前ドイツに音楽留学をされていたそうだが、ドイツの冬というのは本当にどんよ…

日々は過ぎゆく

まるでパンチドランカーのように、美しさにうちのめされているうちに週末が過ぎていった。 この土日でできたことは髪を切ったこととジェラートを食べたことだけ。 日曜日は、東洋大の設楽兄弟も参戦するという奥むさし駅伝を見に行こうと思っていたけれど、…

くぼさん

今朝、台所の窓から明けていく空を眺めながら、ふと南野陽子の「あなたを愛したい」という歌を思い出して口づさんだ。 「あなたの夢でふと目覚めた夜明け 葡萄色の空に瞬く星屑がゆれてた 恋の予感がそっとささやいてる 目覚めに見る夢はかなうと」小学生の…

この手をすり抜ける

今シーズンからロッテに移籍してしまう元西武ライオンズの涌井くんのお母さんが、野球雑誌のインタビューで言っていた。 「あっという間に親元を離れてしまった。もう少し手をかけたかった。横浜高校時代、久々の帰省の後で寮に帰る日に駅まで車で送った。振…

ご開帳

私も会社でこんな記事を書いていたりするので、人の事は言えないけれど、隣の席のタカハシさんが時々くすくす笑いながら何かしていたり、真剣な顔でどうやら仕事じゃないらしいことをしていたりする。 そして、そんな時に主任が後ろを通りかかろうものなら「…

人の楽しみ

週末の鬱金香(チューリップ) (中公文庫)作者: 田辺聖子出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/11メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (2件) を見るこの田辺聖子の短編小説集の中に「篝火草(シクラメン)の窓」という作品がある。線路沿いの家…

恋は恋

「恋はするものじゃない、落ちるものだ」と、江國香織原作の映画「東京タワー」の中で、V6の岡田くんが言っていた。全然おもしろくない映画だったけれど、あんまりに自信満々にそう言われるから「ふーん、落ちるのか」と思っていた。しかし足元に注意して生…

進化をやめて

先日、朝、出社するなり、課長が焦ったように言った。 「iPhoneの充電器もってないか?」 ・・・あるけど、使えませんよ?課長はiPhone5だからLightningさん(写真右)でしょ?私の持ってるのiPhone4s用の30ピン(写真左)ですもん。「あああ、参ったなあ。20%しか…

酔っ払いは二度死ぬ

日曜の晩は再び同窓会があった。前回来れなかったあやちゃんは初っ端から結構なペースで飲み、笑い転げ、みんなに「あやちゃんてこんな子だったっけ~」「面白すぎ!」と言われていたけれど、二次会になって、足元のおぼつかない姿で絡み出してから、だんだ…

死ぬかと思った

金曜日、会社帰りに近所の百貨店に立ち寄ったら、盆栽展が開催されていた。「BONSAI」だって。ふーん。なんで今ってなんでもこうなの?「BONSAI」とか「CHINTAI」とか「SOBA」とか。普通に書けよ、普通に。なんて思いつつ、ミニ盆栽が可愛らしくて心惹かれる…

やきもちやき

向田邦子脚本のドラマ「阿修羅のごとく」 NHKドラマの八千草薫や加藤治子が出ているものは見たことがないが、大竹しのぶや黒木瞳が出演している森田芳光監督の映画は見た。映画の冒頭は次女、黒木瞳の家に四姉妹が集まる所から始まる。ちょうど鏡開きの時期…

思い込んだら

試練の道を~♪・・・というのは「巨人の星」のオープニングテーマ。okkoさん(id:okko326)が ■その思い込みを捨てろ その思い付きを拾え - ひぐらしPCに向かいてという記事の中で、通販で買った調味料が想定外の大きさであったことを書いていた。 あるあるある!…

ドアのない家

初めて一人暮らしを始めたのは、ちょうど、酒鬼薔薇事件の頃で、犯人はまだ捕まっていなかった。まさか少年の犯罪だなんて誰も思っていなかった。 「犯人は関東に逃げてきている」という噂もあったし、古い木造のアパートはドアくらい簡単に蹴破られてしまい…

歴史は繰り返す

学生時代の弟は「お前韓流スターか」と言いたくなるようなアシンメトリーな頭をしていた。当時は街中がそんな頭のメガネ男子で溢れており、若い子とすれ違う度に「あれ?うちの弟?」とドキっとした。 コイツ、そんな流行に乗る子だったっけ、と結構驚いて印…

真っ白でいるよりも

近所のスーパー銭湯は元旦の早朝から営業していた。何も元旦から…と思ったけれど、「新年の一番湯に入りたい」という人たちで賑わうのだそうだ。 一番湯かあ…。私はちょっと苦手だなあ。もちろん一人暮らしだから、家で入浴する時は常に一番湯だけれど、銭湯…

今は死ねない

その昔、横浜港には「あかいくつ号」と「かもめ号」という遊覧船が走っていた。たとえ叔母に「今からこの船でまめを上海に売りとばしに行く」と脅されようとも、あれに乗れるのが嬉しかった。 白いかもめ号よりも赤色のあかいくつ号に乗れる方がより一層嬉し…

Money, Money, Money

ちょっと前までは、年が明けた頃に、友人タキコとかえる姉さんと「手相見てもらいに行こう、どこどこが当たるんだって」と、胸ときめかせて出かけていた。 そうして見てもらうたびにタキコは毎回憤っていた。 「結婚とか恋愛とかどうでもええんよ!!金よ!…

On the way

12月の終わりに用事があって大手町に行った時に、「そう言えば読売新聞東京本社の工事はどうなったんだろうか」と気になって見に行ったら、まだ工事中だったけれど、「絆」という名前の駅伝の像が立っていたから、「うん、ここが箱根駅伝のスタート&ゴール…

大草原の大きな罠

元旦は安息日なもので、してはならないことが多いのです。 まず洗濯をしてはいけない。「服(福)を洗い流すから」 神様のサービスか、元旦は綺麗な日本晴になることが多い。ああ、こんなにいい天気なのに。こんな朝にお前を回せないなんて~、布団も干せな…

東の果てから

あけましておめでとうございます。これは昨日の、年の終わりの夕焼け。こっちは今朝の夜明け前。それから初日の出。初日の出予想時刻は朝6時51分。時間になった途端に地平線の向こうからかなりのスピードで、まさに日の丸のような太陽が昇ってきた。 小さな…

ゆく年に

大掃除も二日目の昨日、洗面所の鏡を磨きながらぐるぐると頭を回るのは 「鏡よ、鏡よ、鏡さーん、この世で一番の働き者はだ~れ? それは、わ・た・しー♪」 というお気楽極楽な自画自賛。あの魔法の鏡さんもさあ、サービス精神が足りないよねえ。お妃様に大…

寝食忘れじ

こんなつもりじゃなかった。 年末の掃除はまあ、そこそこでいいやと思っていた。 そこそこ片付けてさ、お花飾ってさ、年末は読書に明け暮れて、年始は駅伝三昧で、おいしいコーヒー淹れてのんびりとさ。そう思っていたのに、昨日何かの妖怪が通りすがりに私…

己が下手さ

女子たち!マーガレットやフレンドの裏表紙でお馴染みだった、あの美子ちゃんが、日ペンのサイトで読めますよ!こういう類のマンガは進研ゼミやパワーネックレスなどと同じで、「字が上手くなるとモテる!」「進研ゼミをやれば高校生活は恋も部活もバッチリ…