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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

我々とあなたがた

久々にふとNHKFMを聴いたら、「ラブレーと音楽」という特集だった。 フランソワ・ラブレー フランス・ルネサンスを代表する人文主義者、作家、医師。 中世巨人(ガルガンチュア)伝説に題材を取ったパロディー物語『ガルガンチュワ物語』と『パンタグリュエ…

夜河をわたる

この冬、最初のオリオン座はホノルルのホテルのベランダから見た。 地上ではオレンジ色の街灯の中、定期的に不思議な音のバスがやってきたり、大声で叫びながら酔っ払ったアメリカ人たちが歩いて行ったり、向いのホテルの部屋で黙々とスーツケースの中を整理…

すてきなひとりぼっち

だれも知らない道を通って だれも知らない野原にくれば 太陽だけがおれの友だち そうだおれにはおれしかいない おれはすてきなひとりぼっち 「すてきなひとりぼっち」 谷川俊太郎 去年は英語の勉強を始めたりして、山歩きの回数がずいぶん減った。最後に行っ…

万障お詰め合わせ

土曜日、かえる姉さんと大学ラグビー決勝を見に行ったら隣の席の老夫婦から可愛らしいお菓子の詰め合わせを2つ頂く。それで姉さんと「子ども会とかでよくこういうのもらったよね」とか言いながら、懐かしい味のクッキーをもそもそ食べた。 なんだかすごくク…

Cool Japan

・・・Cool Japanってなんだよ、さっむー!・・・と思わなくもないけど。 クールジャパン機構*オプションでつけたメコン川ナイトクルーズのガイド、ブンさんによるとベトナム人の乗るバイクの8割は日本製だそうだ。 ブンさんは言う。「イチバンホンダ。ニバンヤマ…

ねずみ色のお粥

一昔前の旭化成のジップロックのCMがいまだに印象深くて、冷蔵庫掃除をするときには必ず思い出す。 考古学っぽい博士と研究者が冷蔵庫を漁りながらやりとりするのだ。 「このアジの開き、化石化している」 「博士!この豚肉、日付が昭和です」 「素晴らしい・…

柘榴・馬鈴薯・蕎麦・そして絵画

子どもの頃、ある日突然父親が不思議な果物を一つだけ持って帰ってきた。丸くて、茶色くて、裂け目を覗くとまるで歯のようにルビー色の粒々が並んでいる。 柘榴を見たのはそれが初めてだった。 「おいしいねえ!」と食べていたら、父親が「この果物を使った…

帰国の襷

あけましておめでとうございます。 昨年は途中からまさかの大ブレーキがかかりましたが、どうにかこうにか月刊ペースで走り切れた一年でした。ありがとうございました。さて、1月1日の深夜にベトナムより帰国し、今日は朝から楽しみにしていた箱根駅伝を見て…

ケイオス

西洋人はカラオケのことを「カラオーキー」と呼ぶ。 そして「カオス(混沌)」の事は「ケイオス」と言う。 私は今、ベトナムで深いケイオスの中にいる。まず、アルファベットにも関わらず読めない。でもまあ、そんなのきっとヨーロッパだってそうよね。フラ…

備えよ常に

肩こりがあんまりにひどいものだから12月は何度か整体に行ったのだけれど、そこの先生が不穏な事を言う。「人間の体ってのはねえ、不測の事態に備えて、とかく蓄えがちなんだよね。しかも蓄え分から使えばいいのに、常に新しいものから使ってっちゃうからさ…

コリンの星

ゆうこりん、こと小倉優子さんはかつて「こりん星からいちごの馬車でやってきた」と発言していたが、今やあれは彼女にとって黒歴史なんですってね。ゆうこりんがこりん星を卒業した今頃になって、本当に何を今更・・・という感じではありますが、わたくし、どう…

ゆず湯が目にしみる

昨日は朔旦冬至と言って新月と冬至が重なる日で、とても珍しくおめでたい日だと言うので、それならゆず湯はもちろんかぼちゃの煮つけも食べないとね、と、久々に駅前のスーパーに行った。2014年の冬至は大変めでたい「朔旦冬至」 次は38年後 - ライブドアニ…

とろみちゃんとマロニーちゃん

むかしむかしあるところに、あんかけの苦手なおひめさま(自称)がおりました。 おひめさまが子供の頃、読んだ本にはこんな囃し言葉が書かれていました。 「勝ったら官軍、負けたらあんかけ!」 どうやらその子ども達にはあんかけはすこぶる不評なようで、「…

何もない場所

以前、旅先の道の駅で、ギターをかき鳴らして「襟裳岬」を歌っているおじさんがいて、あれ以来、なんとなく襟裳岬が耳に残ってしまっている。 おかげでitunesでダウンロードまでしてしまった。吉田拓郎版だけど。家へ帰ろう / 襟裳岬アーティスト: 吉田拓郎,…

わらしべ長者の才能

月日の経つのが恐ろしく早い(言い訳) 飛ぶように去る日々の中で、いろんな事がありました。末の弟に子供ができたり(3月誕生予定)、ついに出刃包丁をゲットしたり。秋のマストバイ☆ - 90億の神の御名寒くなりはじめの頃はずいぶん気持ちが落ち込むもので…

何もかもみな

「地球か・・・何もかも皆なつかしい」というのは「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長の名台詞。子供心にぐっときた。宇宙戦艦ヤマト劇場版 沖田艦長の最期 / Captain Okita dies - YouTubeさて、11月も最早終わりではございますが、月初はワタクシ、生まれて初めての…

もはや退けない

よしもとばななが何かの小説の中で「男の人って一人でどんどん暗くて狭い所に入り込んで行こうとする性質がある」というようなことを女の子に言わせていた。 年に一度くらい、ふと思い出して、いったいあれは何の小説の中の言葉だったっけと探すのだけれど、…

旅の教え

二十歳の時に作った10年パスポートの期限もとうに切れて放置していたが、ある日ふと「いつでも海外に行けるし」と思い立って再取得したのが5年前。ようやくあの思いつきが役立つ日が来た。「搭乗便は違うけど、乗る前に会おうよ」と弟夫妻に言われ、チェッ…

たとえばぼくが死んだら

見知らぬ街 - 90億の神の御名上の記事にも書いたけれど、子どもの頃は知らない場所に出かけるのが苦手だった。もう二度とこの部屋に生きて戻って来ることはないんじゃないか、と怯えてしまうのだ。 今では自らすすんであちこち出かけていくけれど、それが例…

嫁ぐ花

ついに婚姻届に判を押す日が来ました。 ・・・が、私の婚姻届ではない。二つ下の弟の結婚の証人になるのだ。これまで下の弟たちの大学の奨学金の保証人になったことはあったけれど、ついに結婚の証人なんかする日が来たのねえ。と、しみじみしながら判子を押し…

まめとかえるのゆうゆう散歩

お友達のかえるさんが「コスモスが見たい」と言い出す。先週の台風でずいぶんやられちゃったみたいだから、コスモスだけじゃなくて他のものも見れる場所にしないとね・・・と、浦賀から久里浜まで歩くことにした。 久々の赤い電車、京浜急行。初めてこの電車に…

秋のマストバイ☆

お久しぶりでございます。すっかり月刊となってしまいました。月刊すら危うい状況でしたが、折に触れて連絡を下さった、おにいさん(id:tk1969) こみちさん(id:kazenokomichi) くみちょうさん(id:Strawberry-parfait) okkoさん(id:okko326)ありがとう…

海の向こうの

何かにつけて、思い立ってあれこれ始めてみたくなるタチで、現在、英語を勉強中なのであります。 今は便利な時代だから、スカイプでネイティブスピーカーからレッスンを受けることもできるし、LINEで海外の人と気楽にチャットもできる。 海外のニュースを即…

いたむ季節

ああ 人は獣 牙も毒も棘もなく ただ痛むための涙だけをもって生まれた 裸すぎる 獣たちだ 中島みゆき「瞬きもせず」 瞬きもせずアーティスト: 中島みゆき,瀬尾一三,デビッド・キャンベル出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 1998/10/07メディア: CD ク…

青春の後ろ姿

全国各地で甲子園の県予選が始まっていて、沖縄なんてもう準決勝だ。 神奈川は先週の土曜日から始まった。 なんだか春季大会の時期から今年はあんまり気持ちがのらなくて、来年こそは県大会を開会式から見ようと去年の秋に決意したのに、「暑いからいいや」…

検証の夏

時々キノコやら米についてエクセルグラフをあれこれ作っているのでご存じかもしれないが、夏休みの宿題で一番好きなものと言えば、自由研究だった。 何の役にも立たないというのに、何故だか壮大な使命感を持ってベランダに座り込み、家の前を通る人たちの男…

悩みはイバラのように

子供の頃はこんな事で悩みやしなかった。しかし、大人になってから突如発生する悩みというものがある。ねむり姫 澁澤龍彦コレクション (河出文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/02/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見…

なんでも食べてやろう

きのこの食べ方 - 90億の神の御名昨年の秋、つい出来心できのこ中毒にかかった人の食べ方を調べてしまい、老人たちの繰り出す「ゴルフ場に生えていた」「自宅の庭に生えていた」「種類はわからないが食べてみた」というものすごい冒険心にひどく打ちのめされ…

サザエでございます

月日の立つのは早いもの。 大変ご無沙汰しておりますが、相変わらず草木を見つめ、星を見上げ、山にも登れば高校野球も見て、元気にしております。 ゴールデンウィークは秩父に行ってまいりました。メインは星。その他、芝桜とか秩父34観音のご開帳とか。 近…

ピッコロ大魔王の恐怖!!

すっかりサボり癖がついていますが、生きています。 生きて、そしてナメック星人に怯えているのです。。。噂には聞いていたけれど、大丈夫だろうとタカをくくっていました。 まさか私の小さなベランダに魔の手が伸びるほど、あのお方だってヒマな訳がないわ…

日暮

日本の伝統「盆栽」の魅力。 - NAVER まとめこの記事の中には、「今若い女性の人気再燃!」という見出しがあり、「若い女性の中にはマンションのベランダで自ら盆栽を育てる人も増えています。長い歴史を誇る盆栽は、いま、緑のアートとして、再び脚光を浴び…

プロフェッショナル

【プロフェッショナル】 [名]専門家。本職。プロ。⇔アマチュア。 [形動]職業的、専門的であるさま。「―な仕事振り」 デジタル大辞泉 プロフェッショナルとは「プロフェッショナルとは、ある分野において、社内はもちろん、広く社外でも第一線で通用する…

渚のバルコニー

渚のバルコニーで昔、母と一緒に掃除夫を眺めていた。 あれは沖縄。 冬とは言え、沖縄だけあって気温も高く、よく晴れた気持ちのいい午前中、バルコニーの下を3人の男性がだらだらと通りすぎて行った。 先頭の男性はやるきなさげに竹箒をずるずると引きずっ…

そういうふうにできている

今日は会社で、ふと「内税と非課税はどう違うの」「そもそも非課税ってどういうことなの。この国で税金のかかんないものってあるの」「免税とはどう違うの」などという事をあれこれ話しあってしまい、頭から煙が出そうになった。 長いこと生きて、相当いい大…

Imagine

どんな鳥だって、想像力より高く飛ぶことは出来ないだろう 寺山修司 真偽の程は定かではないが、前にどこかで、韓国人が「ジョン・レノンのImagineは韓国人女優イム・イェジンのために書かれた曲だ」と主張しているというニュースを読んだ。 なんでも、ジョ…

人はなぜ

3月31日。 今日でいいともが終わった。年度も終わった。 明日から新年度。税金が上がる。そして保険証が更新となる。そう、このバタバタの年度末に、どういうワケか保険証の更新があり、4月1日から有効の新保険証が送られてきて、旧保険証は返却しなければな…

ナニはともアレ

ずいぶん前のCMでサラリーマン二人が下のような会話をしているところにテロップで「アレリーマン」と出るのがあった。 A:あの映画みました? B:あー、アレだろ、あの女優が出てる A:そうそう、アレがアレするあの当時ですら、友人たちと「わーかーるー!…

約束

「今年の冬の大雪は、松岡修造がソチに旅だったせい。おかげでソチが暖冬になった。五輪が終わって修造が帰国した途端に日本に春が訪れた!」朗報 ソチから松岡修造帰国で全国的に春の陽気にwwwwwwwwwww - NAVER まとめ・・・とまで言われたアツい男…

春のめざめ

飲み友達のツトムくんが、栗の渋皮煮を作るのにハマっていた事があった。 なんでもあれは、煮ては冷ましを繰り返して作るらしく「最近のオレは会社から帰って子供の顔見るより先に、栗の顔見て様子を確認してるからね」なんて言ってみんなの笑いを誘っていた…

思い残し切符

イーハトーボの劇列車作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/12/06メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る去年の秋、井上ひさしの戯曲「イーハトーボの劇列車」を見てきた。井上ひさしが敬愛する宮沢賢治の生涯を描いた作品だ。 この…

何も言っていない

お偉い方々の長々しいスピーチがあちこちで聞かれる季節。 私が学生の頃はもう、壇上に上る人上る人、皆口を揃えて「ベルリンの壁が崩壊し」「ソビエト連邦が崩壊し」「激動の時代を迎え」「激動の20世紀も終わりに近づき」「世間を震撼させたオウム真理教事…

春にして君を想う

去年の春の終わり、会社に電話がかかってきた。 昔、本当にものすごく好きで好きでたまらなかった人と同じ名字の人だった。 あの名字を聞くと、今更まだ動揺するのか、と苦笑してしまった。高校生なんて本当に多愛のないことで簡単に恋に落ちるものだから、…

狂気と芝居

もうずいぶん前に取り壊されてしまったが、昔、横浜駅西口のステラおばさんのクッキー屋の2階にキャメルと言う名の喫茶店があった。 大学の帰りにふらっと立ち寄ってコーヒーを注文したら隣の席のおばさんが何やら真剣に話し込んでいた。 「そんなこと言った…

長いものを巻いて

日本人で初めてネクタイをした人はジョン万次郎なんだそうだ。やるな、万次郎。今日は春一番が吹いて、ずいぶん暖かくなってきた。 そのうちすぐにクールビスが始まって、男の人がネクタイをしなくなる。 「ああ、もう、あれがないだけでどれだけ楽か!!」…

下の畑

ちょっと前にこすももさんが(id:jandy1969)「下ノ畑ニ居リマス - 山ノオト 食ノオト」という記事を書いていて、「ああ、その言い方素敵だなあ」と思った。私もここ最近、気持ちが下の畑に行っている。 そして下の畑で賢治よろしく、羅須地人協会ごっこをし…

優るあらめや

今日は、山友達のおじさんに連れられて田浦梅林~二子山へ。 赤い電車・京浜急行に乗って安針塚駅で下りた。塚山公園からの景色。目の前の海は東京湾で、眼下に横須賀の海上自衛隊の護衛艦が停泊している。 たくさんの船が忙しなく行き交う、この紺色の海を…

きみのいいところ

うちの課では、毎月月次レポートを課長に提出しなければいけないのだけれど、レポートを書くのが面倒くさくなった主任が言う。 「誰か、オレのレポート、佐村河内してくれる人ー!」 なるほど、佐村河内はそういう使い方ができるのね、とにやにやしてたけど…

花の咲く頃

高速道路の脇にたくさん植えられている夾竹桃は強い花で、原爆のあと75年は草木も生えないと言われた広島で一番先に花をつけたのだそうだ。 想像を絶するほどの恐ろしいことが起きて、たくさんの人が亡くなって、それでも季節がめぐり、花が咲いてくれた時、…

枕を高く

えんどう豆の上にねむったお姫さま作者: ハンス・クリスチャン・アンデルセン,ドロテー・ドウェンツェ,ウィルヘルムきくえ出版社/メーカー: 太平社発売日: 1985/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る「布団の下にえんどう豆が敷いてあるもん…

善悪の彼岸

「乳、ピンク、下着、水着、ランジェリー、乳首」 そんな言葉が並ぶなんて卑猥なサイトに決まってる!!と早計な判断をしてしまいがちだが、これはNPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動のサイトに並ぶ単語たちだ。 そしておそらくこの単語故だろう。こ…