その昔、「ぬくぬく」という絵本が好きだった。
腰に山芋を挿した、ぬくぬくという名のちょっと間抜けな妖怪が「ぬくぬく、ぬくぬく」って言いながら山の中を歩くのね。
そんな、ぬくぬくみたいに言いたくなるのね。
「むちむち!むちむち!」って。
弟の奥さんが静岡出身なので、事あるごとにお土産として買ってきてくれる追分羊かん。
竹の皮に包まれているから、すごくいい香りがして、甘すぎなくて、素朴で上品で
そして何よりむちむちなのです。
この羊かんをくれたってだけで、「いい小姑になろう」と義姉は誓ったのです・・・。