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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

三つ子の魂

母の作る肉じゃがは、肉がほんの少しに大量のじゃがいもと玉ねぎで出来ていた。
腹をすかせた野獣のようであった中学生の弟は憤慨して言ったものである。
「お母さんの作る肉じゃがは“肉じゃが”じゃねえ。“玉じゃが”だろ。肉なんてほんの少ししかねえじゃん。あとお母さんの作る豚汁も“豚汁”じゃねえ、“ちくわ汁”な。ちくわ多すぎなんだよ!」
そのくせ汁物の具はやたら多くて「これってもう、味噌汁じゃなくて味噌煮じゃない?」という程で、それが母の作るご飯。

誰しもきっと一度くらいは「自分が大人になった時には肉のいっぱい入ったカレーを作ろう」とか「お料理の本のように材料のバランスのとれた見た目のいいお料理を作ろう」という希望を持つのではないかと思う。
私とてその予定であったが、いざ一人暮らしを始めて自分で料理をするようになると、やはり作るのは母と同じように具沢山の味噌汁であり、肉の少ない肉じゃがであり、ちくわの多い豚汁である。
「今日こそは」と材料を用意しても結局「なんか具の量が少ない気がする」だの「やっぱり肉がもったいない」だのと理由をつけて。

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サークルKサンクスで売られていたオリジナルブランドのクリームパンは「おいしさ長持ち パネトーネ種使用」とコモのパンと同じうたい文句が書かれており、食べた感じもコモのパンによく似ていた。
違いは驚くほどクリームが少ない所だ。パンが甘いのでそれほど不満はないが、このパンの主役は明らかにパンであり、クリームではない。

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これは「クリームパン」か、「カスタードクリームを練りこんだパン」か。
経費削減なのか、はたまた、私が肉の少ない肉じゃがの家庭で育ったように、製造企画者がクリームの少ないクリームパンで育ったのか。
もしも後者なら、もうそれは仕方ないですね。うん、仕方ない。三つ子の魂ってやつだもの。

サークルKサンクスstyleone (製造元:敷島製パン) クリームパン 128円
パン:パネトーネ種使用の甘いパン
クリーム:ぼったりしたクリームブリュレみたいな甘いクリームが少しだけ。
☆☆☆