90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

ネバーランド

最寄りのバス停の前に駄菓子屋があるのだが、GWにその駄菓子屋から出てきた親子連れのお父さんが感慨深げに「あのばあちゃん、お父さんが子供の時からばあちゃんだったよ」と、5歳くらいの息子に語っているのを見て笑ってしまった。
確かに駄菓子屋とたばこ屋というのは時が止まったかのように、何年たってもずっと同じばあちゃんが店番しているような気がする。
店に出入りする子どもたちは激しく入れ替わっているのだろうけれど、それも端から見る分には昭和の頃と何も変わらない、小学生から中学生までの男の子たちだ。
売られているのも相変わらずよっちゃんイカキャベツ太郎や、きびだんご。


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AfternoonTeaベーカリーのショーケースに可愛らしく並んでいた、いちごクリームパン。「いちごチョコを合わせた自家製カスタードクリームをスイート生地で包み、いちごチョコのサブレ生地をのせて焼き上げました。」との事だが、見れば見るほど、キキララちゃんやこえだちゃんの頭を彷彿とさせる形態だ。

それで、こえだちゃん!懐かしい!!と、友人たちとこえだちゃん話に興じたが、驚いたことに、あれは子供の世界において未だに現役なのだそうだ。今でも、こえだちゃんの木のおうちも販売されているのだそうだ。私、あれ持ってたわ。

あまりに驚いて普段は見向きもしない、amazonのおもちゃページをあれこれと見てみたところ、シルバニアファミリーもリカちゃん人形も、子供の頃にものすごく欲しかった「リカちゃんのシャンプー台」も普通に売られていて、目眩がしそうになった。

子供の世界というのは本当にネバーランドのように時が止まっているのだな。
こえだちゃんや、キキララちゃん、キティちゃん、リカちゃん、シルバニアファミリー、トミカのミニカー、プラレール・・・。
あれらはずっと変わらずにそこにいて、たくさんの子供達が成長し、自分の前から去っていくのを見送ってきたのだな、まるで駄菓子屋のばあちゃんみたいに。

Afternoon Tea BAKERY いちごクリームパン 189円
パン:イチゴ味のメロンパンの皮みたいなものがのってる
クリーム:ねずみ色でビビる。サクマイチゴドロップス味。
☆☆

懐かしいこえだちゃんみたいなクリームパンは、これまた懐かしくサクマイチゴドロップの味で、外側はサンリオ製品みたいなピンク色。
でも中のクリームだけが、長年の月日の中で薄汚れたかのようにねずみ色。


こえだちゃん こえだちゃんの木のおうち

こえだちゃん こえだちゃんの木のおうち