ビター＆スイート

ちょっと前まで世の中は「きのこたけのこ戦争」とか言って大騒ぎしていた。私はたけのこの山が好きだけれど、正直他の人がどうだっていいじゃない。たけのこ派が少数なら「大勢に流されない俺、イケてる！」って思ってればいいじゃない。

･･･ということを突然思い出したのは、明治アーモンドチョコレートが「あなたはどっち派？国民調査アーモンドorマカダミア」なんていう便乗キャンペーンをやっていたからだ。

このチョコレート、たまに食べると悪魔的に美味しいのな。新幹線の中だとか、山の上だとか。止まらなくなって震え上がるほどよ。
マカダミア派は正直かなりの少数派なのではないかと思う。私はオーソドックスなアーモンド派。更に言うなら、このタイプのチョコレート、明治とロッテがあるけど、断然明治派。

でも本当はアーモンドチョコレートはグリコが一番美味しかったと思う。CMが一番印象に残っているのだってグリコだった。

これとか「ルルル、セシル」とか。
youtubeを漁ると、近藤正臣、友和さん、聖子ちゃん、トシちゃん、キョンキョン、渡辺徹･･･と大御所のCMがズラッと並んでいるけれど、私は南野陽子世代よ、ものすごく可愛かったな、あの頃の南野陽子。

この前アーモンドピークを食べたら、懐かしの「グリコアーモンドチョコレート」の味がした。

それで友達に「アーモンドピーク美味しいよ！懐かしのグリコアーモンドチョコレートの味だよ！」と力説し、「遠足の時にポッキーの食べ方をマネして遊んだ」とか「なかなかこのチョコレートを買ってもらえなくて、たまに買ってもらえるとすごく嬉しかった」「一つ一つ包んであって、スライド式のケースに入っているのがすごく良かったのに、今あのチョコレート、どこに行っちゃったの！」と、思い出を分かち合った。

きのこたけのことか、アーモンドマカダミアとか、明治orロッテとか、争いの種は尽きない。しかしこの私のお白州では、「今は手に入らない」、「懐かしい思い出」という最強のスパイスのおかげで、アーモンドチョコレート選手権の王位はグリコのものだ。
みんなそうして自分のお白洲で勝手に裁けばいいじゃない！･･･なんて思いながら明治のアーモンドチョコレート、バリバリ食べては、せっかくだからとキャンペーンに応募もしちゃうんだけど。