羊をめぐる冒険
ジンギスカン屋には変わった名前が多い。
という事に初めて気が付いたのは、以前、職場の同僚たちと「ジンギスカンが食べたい!」と血眼で店を探した時だ。
ぐるなびにずらっと並ぶ店舗一覧を見ながら、あれがいい、これがいいときゃあきゃあはしゃぐ女子達の隣で私は一人、店名に驚愕し、密かに全国のジンギスカン店の店名調査を始めたのであった。
妥当な所で「ひつじの丘」「開拓屋」「ひつじの小屋」
池に斧を落とした木こりが女神に問われているかのような「金の羊」「くろひつじ」
さすが東京、お姉ちゃんのいる店みたいなネーミングの「club小羊」「良夢(らむ)」
それは羊の種類ですね、という「綿羊」「サフォーク」
清里で見た、これが多分サフォーク。
迷える子羊に必要なのは「ひつじ小屋」「らむ舎」「ひつじ御殿」そして何故だか、北欧神話の宮殿「ヴァルハラ」
北海道でも「モンゴル一丁目」、意味なくゴージャス「夜空のジンギスカン」
羊まったく関係ない「しろくま」「ひとみしり」「ひげのうし」「月の砂漠」「俺の肉」
「羊羊(メイメイ)」それは読み方ではなく鳴き声ですよね。
こうしてラム肉ばっかり眺めていたら、当然のことながらジンギスカンが食べたくて食べたくて気も狂わんばかりになる。それでまたもや血眼でヒマそうな友人を探しだし、昨夜は「ジンギスカン霧島新宿店」に行ってきた。
普通の名前・・・と思いきや、元大関霧島がプロデュースしてるんだそうで、白鵬の手形やら何やら相撲関係のものが色々あった。
相撲とジンギスカンのつながりは何?モンゴル?
胸焼けするほどラム肉を食べ、ラム臭を振り撒きながら混んだ電車に乗って帰宅。
これが私の「羊をめぐる冒険」
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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