90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

CAUSE&EFFECT

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これは薬日本堂系列の薬膳レストラン「10zen」の毒素排出鍋にかけられた蓋・・・っていうかラミコートされた紙。
女子会でみんなが「あー久しぶりー!」とキャッキャする中、一人「毒!!」と大興奮しながら写真を撮った。


化粧品やダイエット食品の宣伝にはよく「喜びの声続々!」「もっと早く出会いたかった!」「埴輪が有田焼に!」という大胆なユーザーリポートが付けられているが、その脇には必ず書いてある。「効果には個人差があります」
だから、たとえなかなか効果を実感できなくともじっと我慢するしかない。
ジョギングを始めて1ヶ月経つのに全然痩せない!と愚痴を零せば言われることは「普段運動不足の人は、体が運動することに慣れていないから結果が出るまで時間がかかる」とか「1ヶ月程度じゃ結果は出ないよ。最低半年」という厳しい意見だ。それでやっぱりじっと耐えたり、投げ出したり。
健康法だって「体が今までの毒素を出し切って内側から変わるために2ヶ月以上の時間がかかる」なんて言うし、癌だって年をとると代謝が悪くなるから進行が遅くなるという。

だから、体の反応には時間がかかるもので、そんなにすぐに結果など出ないものだと思っていた。

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遊びに行って風邪ひいた、なんてとても言えないのでこれまたじっと耐えてはいるが、どうも日曜日から体調が悪い。それで、この偽パブロン的な薬を飲んで大人しくしている。
昨日はコーヒーもやめて、会社で飲むお茶もウーロン茶にしたが、どんどん頭痛がひどくなり、気持ちが悪くなってきた。「あーコレはヤバい・・・吐いちゃうかも」と、ドラマだったら「あの人オメデタかしら」なんて噂されるような勢いでお手洗いに駆け込んだ。吐き気はするけど吐けもせず、涙目で便器を見つめて考える。「なんだ、何が原因だ。何を食べた?何をした?」思い当たるのはウーロン茶だけだ。
席に戻って、インターネットで「ウーロン茶 吐き気」と検索をしてみたら、何のことはない、ウーロン茶はカフェインが多く含まれているらしく、更にあの偽パブロンにも割と大量に含まれているので、カフェインの過剰摂取が原因で気持ち悪くなっただけの事らしい。なるほどね、レッドブルで死んだりするっていうのはこのことか。お茶で薬を飲んじゃいけないっていうのはこのことか。

確かに飲み物を水に変えたら、吐き気も頭痛もピタリとおさまった。
相変わらず喉は痛いけれど、気持ち悪さが収まってスッキリした頭で考えた。
人間の体って、命に関わりのない事については結果を出すまであんなに時間をかけるくせして、命に関わりのあることはこうやってすぐに、打てば響くように結果を出してくれるのだな、ということに妙に感心した。「毒!排泄!」というエマージェンシーコールがすぐに鳴り響くのだな。反応が遅いと思っていたけれど、私の体はちゃんと機能しているんだな。

・・・ところで、大きな声じゃ言えないけど、ビールは飲んでも大丈夫みたいでした・・・。ホントはダメなの知ってるけど、でも。