90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

愛国心

6月29,30で北八ヶ岳に行ってきた。あの辺りは日本でも有数の苔の生息地だそうで、白駒池はもちろん、この日登った北横岳もしっとりと苔が生い茂り、ちょっと踏むとふかふかしていた。
鬱蒼とした森を気持ちよく歩きながら、屋久島もこんな感じかしら、と思ったり、心の中で「苔のむすまで」と君が代を朗々と歌ってみたり。あくまで心の中で。

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君が代は千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで

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あなたの世が、千年も八千年もこの先ずっと、さざれ石が大きな岩になり 苔がむすほどに長くずっと続きますように

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あの歌は、政治やら戦争やら天皇制やら歴史やら色んな事情がからんで、あまり歓迎されなかったりもするけれど、そういう事情は全部放っておいて、ただただ、美しい歌であるな、と思うのだ。歌というのは和歌という意味で。

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この国では「愛国心」という言葉を口にすると、まるで右翼のように思われてしまう。政治的思想と無関係に国を愛することがとても難しい国。
でも、私はこの日本という国がとても好きだ。この国の言葉も風景も。

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コダマがあちこちに立っていそうな「もののけの森」

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まるでハワイのフラダンサーみたいなイワカガミ。

こうやって美しい景色を見る度に、美しい歌に出会う度に、「どうだ、すごいだろう、私の国は。美しいだろう。」と鼻高々で外国人達に自慢してやりたくなる。
それが私の愛国心。