エスプリ
エスプリ
フランス語の「esprit」が語源。
精神。気が効いているさま。機転。「──に富んでいる芸術」「──が効いたジョーク」
はてなキーワードより
これはエスプリの効いた絵。
「エスプリの効いたジョーク」、「エスプリの効いたデザイン」、「エスプリの効いたフランス菓子」「パリのエスプリ」「エスプリの効いたコメディ」
・・・と、あちらこちらで猫も杓子もエスプリが効きまくっている昨今。
母方の祖母は、大阪の商家の末っ子で、戦争のおかげで大阪、名古屋、横浜と移り住んできたそうだ。その為、会話に時折関西弁と名古屋弁が混ざる。そして得意気に言う。
「まめちゃんね、知ってる?名古屋ではね、久しぶりって言うかわりにやっとかめ!って言うんだわ。おばあちゃんびっくりしたんだけどね、あれ八十日目って書いてやっとかめって言うんだって。そりゃあ、八十日ぶりだったら、久しぶりだよねえ、感心したわあ」
私もいたく感心して、折にふれてあの話を思い出す。
だって、考えても見て。「八十日目」で「久しぶり」
これがエスプリでなくてなんだと言うのか。
エスプリとは、役にもたたない犬の形の置物や、座り心地の悪い気取ったデザインの椅子のことじゃなくて、この言葉のことでしょう?これこそがエスプリでしょう?
なんとエスプリの効いた、やっとかめ!