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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

大志を抱け

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かの有名なクラーク博士は言った。「少年よ、大志を抱け」
そしてそのクラーク博士の教えを受けた内村鑑三はこう言った。「人生の目的は金銭を得るにあらず。品性を完成するにあり」
更にその内村鑑三に師事した東海大学創立者松前重義は言った。「若き日に汝の希望を星につなげ」

そしてジブリ紅の豚」の中で、子供を人質に金貨を奪おうとしたものの、紅の豚に阻まれ金貨半分しか手元に残らず、部下に「よかったですね、修理代だけでも残って」と声をかけられたマンマユート団のボスは大声で言う。
「バカヤロ!志をもっと大きく持て!!」
尚、声は上條恒彦

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以前、新聞屋がそれはしつこく我が家に新聞の勧誘に来たことがあった。
敵はこの道何十年のプロだ。「子供が生まれる」などと言うお決まりの泣き落としの挙句、玄関先で「3ヶ月だけでも!!」と土下座までされる。やめてやめて、そういうことされても困るのよ!、と思いつつ、断りきれずに夏の高校野球シーズンだけ朝日新聞を購読したこともある。だが延長はしなかった。
すると敵はまた我が家にやってくる。今度は別の若いお兄ちゃんだ。新聞奨学生かも知れない。そして気弱そうに言うのだ。
「あのー、もし全部読まなくても―、古新聞で野菜を包んだり、油を捨てたりできるじゃないですかー、だからとっても損はないと思うんですよー

その瞬間、「ルパン三世」の銭形警部のように「バッカモーーーーーーン!!!」と怒りたくなった。その上、マンマユート団のボスのように言いたくなった。「バカヤロ!志をもっと大きく持て!!」
ああ、もう、バカバカ!!損に決まってるだろ!どこの誰が野菜を包むためや油を捨てるために月4000円近い料金を払ってまで新聞をとると言うのだ!第一、君の生業は「野菜を包む紙」を販売することではなく、政治経済の情勢を広く世に伝えんとするニュースペーパーの普及活動ではないか。君が売り込むべきは新聞の素晴らしさであって、新聞紙の活用方法ではないのだよ!!君、いやしくもジャーナリズムに関わる人間として恥ずかしくはないか!大志を抱け、大志を!!人生の目的は金銭を得るにあらず!汝の希望を星につなげ!


確かに野菜を保存する時に新聞紙は必需品だ。新聞を購読していない私でも、新聞紙が切れそうになればコンビニに買いに行く。それも贔屓の球団が勝った次の日だとか、高校野球開催中を狙って。必要なところだけ読んで堪能した後で、四ツ切にして台所の花瓶の中にたてておく。

そうして新聞紙をバリバリ言わせながら野菜を包むたびに、あのお兄ちゃんの言葉を思い出し、毎回「志を大きく持て!!」と腹をたてているのだ。
昨夜もキャベツを包みながら思い出して、また「バカモノ!」と思ったので、この記事を書いた。
少年よ、大志を抱け。