90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

この道を行けば

猪木議員は言っていたな。

この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ

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はてなではないのだけれど、「好日弁当日記。」というブログが好きで、いつも楽しみにしている。
最初はここに出てくる、きちんとして清潔感のある美味しそうなお弁当に心を惹かれて読み始めたのだけれど、今、このブログで一番好きな記事は山歩きの記事とカミーノ・デ・サンティアゴの記事で、過去記事まで全て読み漁ったほどだ。

カミーノ・デ・サンティアゴというのは、聖ヤコブの遺骸があるとされる、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の事で、1993年に世界遺産に認定されている。たくさんのルートがあるが、一番有名なのはフランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからピレネーを越えてスペインに入る全長800キロの「フランス人の道」だ。

3年前、「好日弁当日記。」を読んで初めてこのカミーノのことを知った。これを書いている「よっちゃん」さんは、夏休みの2週間を利用してカミーノを歩き、3年ごしで今年、歩き終えたそうだ。あれから、カミーノにまつわる本を読んだり、映画「星の旅人」を見たり、他の経験者のブログを読んだりしては、自分もいつか必ず、近い将来、あの道を歩こうと決めている。

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けれど、勇気がなかなか出ないのは、ヨーロッパに行ったことがないことと、40日という時間をどう確保するかという悩みのせい。よっちゃんさんみたいに分割で行くか、それとも会社を辞めて行くか、辞めるとしたらいつにすべきか。
それより何より、毎日平均20キロという距離を自分は歩くことができるのか。山歩きでさえ長くても15キロ程度で、まだ20キロ歩いたことはない。
カミーノ経験者のブログを読むと、スペインに行く前にお遍路を経験している人が多い。お遍路は全長約1400キロで、距離・日数・費用ともカミーノの2倍近くかかるらしい。また、NPO法人カミーノ・デ・サンティアゴ友の会はカミーノに旅立つ人向けに練習と親睦を兼ねて、時折ワンデーカミーノというイベントを催している。高尾山や荒川の河川敷を20キロ近く歩くらしい。

ふーん。そうだよな。やはり事前練習は必要だな。
と、思った時にひらめいた。そうだ箱根だ!箱根駅伝だ!あのコースはだいたい1区間20キロくらいだ。あれを1区から5区まで歩いてみればいい。途中にコンビニはいくらでもあるし、線路沿いだからリタイヤしたってすぐ帰れる。日本だから日本語だし、土地勘もある。見知らぬ異国を歩くような心細さはない。なにより、実際歩いてみれば、箱根駅伝がもっと面白く感慨深く見れるだろう。
それにきっと、あれこれ悩むよりも、とりあえず歩いてみれば、今よりもう少しカミーノに向かって勇気がでるかもしれないものね。

・・・という訳で、年内に箱根駅伝のコースを5区まで歩いてみようと決めたのです。
どうなるものか、迷わず行けよ、行けばわかるさ。