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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

ANNIVERSARY

泡沫

去年の今日、上の弟が入籍して、今年の今日は結婚式。
両親の結婚記念日ですら覚えていないというのに、なぜ弟の結婚記念日を覚えているのかと言えば、お嫁さんが不思議なことを言っていたせいだ。
「入籍の日は、池上本門寺のお会式に行ってきました。結婚記念日がお会式だから、毎年行けたらいいねって話しているんです。」

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その時は、ふーん、そういうのもいいわねえ、と思っただけだったが、今年もその時期が近づいて、東急線がにわかに「お会式が開催されるため臨時ダイヤで運行します」なんてアナウンスをし始めると、ああ、あの人達の結婚記念日だわ、だからこの日を結婚式にしたのか・・・と思い当たった。
それにしても、特に熱心な仏教徒というわけでもなさそうだし、どうしてお会式の日にしたのかしら。そもそもお会式ってどういうものなの?入籍記念日にふさわしいものなの?と不勉強な私は今になって突然疑問になって調べてみた。

なんでも、日蓮聖人が亡くなられた10月13日を中心に全国各地で行われる法要で、特に池上本門寺のものが有名らしい。そして命日の前夜の12日はお逮夜(おたいや)と呼ばれて、夜中まで万灯行列が練り歩くのそうだ。
本当に不勉強で、まるで知らなかった。江戸時代から続くそんなにも盛大なお祭りなのに行ったこともなかった。

少し行ってみたい気持ちもあるけれど、今年はきっと結婚式で疲れ果ててしまうから無理だな。
お会式がどんなものか見たこともないまま、きっと来年もまた、電車がざわざわし始めた頃に「ああ、お会式か、あの子たちの結婚記念日ね」って思うんだろう。

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そうやって思い出してもらえる、という点においてこの日にしたのは正解なのかもしれないな、日蓮聖人のお命日というのがちょっと不思議な選択だけど。

なんてことを考えながら、控え室でそわそわしている今。