おもてなし

だいぶおもてなしフィーバーも過ぎ去った頃だとは思いますが。

法隆寺の夢殿秋季特別開扉と、興福寺の北円堂特別開扉と、奈良国立博物館の正倉院展と、見たいものが3つも重なっているのだから、もう奈良に行ってしまえ！と代理店に新幹線と宿を手配してもらい、金曜日の有給も取って準備していたけれど、どうにもこうにも台風は消えてくれなかった。最悪、新幹線が動かないかもしれない。
まあ、それならそれで仕方ない、とりあえず向かおう、と6時11分新横浜発ののぞみに乗り込んだら、新幹線は予定通り8時5分に京都に着いた。そして近鉄のフリーパスでキョロキョロしながら法隆寺に着いたら、雨はほとんどやんでいた。

おお、なんてツイているの。そう言えば、夏に来た時だってゲリラ豪雨は建物の中や車の中にいる時だけだったし、雨のおかげで涼しくすごせた。
奈良ってすごいな。やっぱり神様に守られているのかしら、といつか読んだまとめ記事を思い出した。

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法隆寺着が午前10時。鳴り響く鐘の音に「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺！」としみじみしていたら、「柿持って行きなよ」と農協のおじさんが柿を下さった。なんでも、正岡子規が明治23年10月26日にあの句を詠んだとの事で、10月26日は「柿の日」となり、前日から柿を配っているのだそうだ。ラッキー！
後で500円の果物ナイフを買って夜と朝、柿を食べた。

時折強く降る雨も風も、すべて建物や乗り物の中にいる時だけだった。
土曜日から始まる正倉院展、前日までは前売り券で100円安く買えるんだった！と気がついてローソンに行ったら、ご親切にもLoppiの上に、レシートの裏に書かれた正倉院展のLコードが貼ってあった。おかげで迷わず買えました。気の利く誰か、ありがとう。

宿泊するホテルは素泊まりのはずだったけれど、無料の朝ごはんがついてた。旅行代理店が喫煙ルームで取ってた予約も、禁煙の部屋に変えてもらえた。お部屋も綺麗。おまけに1泊500円でパソコン貸出してくれるんだって。おかげさまで、あちこち調べて、二日目のタイムスケジュールを効率良いものに組みなおすことができた。

これはアレだ。私がツイてるとか、行いがどうとかじゃなくて、きっと奈良の神様がおもてなしをしてくれているんだな。
と思って、初めてクリステルのおもてなし動画を見てみた。これが、みんながあんなに話題にしていた「お・も・て・な・し」かー。
最後の祈りのポーズはなんでしょうね。

そう言えば、夕方、二月堂に参拝していたら、外国人に何事かわーわー言われながらパシャパシャと写真を撮られたっけ。
・・・。違うから！あれは「お・も・て・な・し」じゃないんだからね！