読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

十二歳だった!

泡沫

宮ヶ瀬湖
小学生の頃、社会科見学か何かで行ったような気がする。

f:id:mame90:20131110093512j:plain

昨日は、小学校時代の同窓会があった。

昔はぼんやりしていて、国語の音読もつっかえつっかえしかしゃべれなかったような男の子が、すっかりビジネスマンのプレゼンのように如才なく話すようになっていたり、ぶっきらぼうで無口だった子が、手際よく愛想よく大人数に指示を出して取り仕切っていたりすることに「なんと大人になって!!」と何度も驚いた。
なんだかんだ面影があったり、行動やしゃべり方が昔と変わらなかったりすることにも、まるっきり思い出せない子がいることにも驚いた。

禿げている男子がいないことには安心した。よく「同級生が禿げていた」という事で自分たちの年齢を痛感するって言うから。
その代わり、みんなが結婚して、当たり前のようにお父さんお母さんになっていて、子どももずいぶん大きくて、一番早くに結婚した子の娘なんて最早18だというので、そのことで年齢を痛感した。

なんという月日の流れ。

それでいて、もう小学生でもないのに、なんとなく男子グループと女子グループにはっきりとテーブルが分かれる。
自分では、小学校の頃とは大幅に変わって「みんな私がわかるかしら」と言うような気持ちで参加したのに、みんなからは「まめちゃん全然変わらないね。すぐわかったよ」「お前、恐ろしいほど変わんねえな」「お前ほど変わってない奴、いねえよ」とまで言われて、え!!!!とショックを受ける。
昔ケンカした子には、やっぱりなんとなくギクシャクしてしまう。

あの頃すごく好きだった男の子に話しかけてもらえたのに、どきどきしてしまって上手く話せない。
結婚して子供もいると聞いて、「そうだよね」と少し寂しい気持ちになった。
帰りの電車の中、「あの子、やっぱり今でもちょっと素敵だなあ、もっと話したかったなあ、誰かに連絡先聞こうかなあ、でも結婚してるんだもんなあ」と胸をちくちくさせては「この20年余り、私は何をしていたのだ!!それだけ時間が経ったらもっと成長しててもいいだろう、もう少し如才なく話せてもいいだろう」と少しだけしょんぼりした。

今日になっても、まだ少し、胸がちくちくするので、今日はどこにも出かけずおとなしく、家で甘いお茶でも飲んで過ごそう。おでんも炊こう。
ああ、確かにみんなの言うとおり、恐ろしいほど変わっていないなあ、私。
12歳のあの日から。

タイトルは原田宗典から拝借。

十七歳だった!

十七歳だった!