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90億の神の御名

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北海道北斗市のキャラクターがずーしーほっきーなる奇怪な生き物に決まったのですってね。
ほっき貝のお寿司をイメージしたこのキャラクターの米の部分は可愛い名前のふっくりんこ。目がロンパリなのは何故かしら。

雑記帳:「ずーしーほっきー」北海道北斗市の新キャラ- 毎日jp(毎日新聞)
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キモいキモいと世間で騒がれているけれど、キモさも、奇抜さも、時代の先取り感もインパクトも、素朴さも、ホッキキャラクターの先駆けである、苫小牧市のホッキーくんの方が数段上ではないかと、私は思うのです。

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この、顔の周りの「HP」は「ホッキパワー」の略との事。なんだよ、ホッキパワーって。目の周りには貝らしく伸びた水管まで描いてリアリズムを追及しているくせして水色の長靴!

そんなホッキーくんとの出会いは、駒大苫小牧高校が夏の甲子園で2連覇を成し遂げた2005年頃の事。
あの頃、私は駒大苫小牧高校野球部に夢中だった。時間とお金さえあれば、大洗港からでる苫小牧フェリーに飛び乗ってやる、円山球場に行ってみたいな、嗚呼、この情報化社会に何故、北海道の高校野球の情報を仕入れるのがこんなにも大変なのでしょう、と真剣に思い悩むほどだった。
そんな私に、当時勤務していた劇団で、北海道公演担当のイケダくんという男の子が、「そうかあ、そんなに苫小牧が好きなら、これをあげよう!」と差し出してくれたのが、上の図案の描かれたホッキーくんタオルハンカチだ。

あまりの衝撃にハンカチを見つめたまま声さえ出ない私にイケダくんは更に言った。
「うちの公演の主催者さんが、ホッキ祭りも主催してるからさあ、このハンカチくれたんだよ。まだたくさんあるよ?駒大苫小牧の人も使ってるかもよ?」

・・・ホッキ祭り・・・。さぞかし・・・さぞかし、盛大なお祭りなのでしょうね・・・。でも、多感な年頃の高校生が、このハンカチを?ないないない。ないわー。

「あ、欲しかったら、ホッキーくんマグカップもあるけど?」
ま、ま、マグまで。・・・なんで作っちゃったの、マグカップまで・・・。
頂いたホッキーくんタオルは、苫小牧出身の人にあげた。「こんなんいるんだー、知らなかったわー、てかキッツいわー」と苫小牧の人も困惑していた。

今でこそ、やれふなっしーだ、くまもんだ、ひこにゃんだ、とゆるキャラブームでもてはやされているが、ホッキーくんはそんなブームよりずっと前の2002年の生まれだ。
このホッキーくんで、誰かが苫小牧やホッキ貝に親しみを感じたのだろうか。作ったマグは一体何個売れたのだろうか。いまや公式キャラクターの座までとまチョップに奪われた哀れな貝。

かの曙は外国人初の横綱昇進の際に「東関親方が切り開いて、小錦関がつけてくれた道を自分はただ歩いただけです」と謙虚なコメントをしていたが、確かに高見山小錦が大変な苦労をしてきたことの上に曙の横綱昇進があった。朝青龍白鵬もそれに続いた。

狙いすぎとか、あざといとか、ふなっしーの二番煎じだとか言われるずーしーほっきー。「人とは違うユニークさ」を出そう、キモかわ路線で行こうと頑張っているけど、若干のお洒落感とイマドキ感の抜けきらないずーしーほっきー。
もしもこの先、君がブレイクするとしても、それはホッキ寿司の原料としてのホッキーくん、ホッキキャラクターの先駆けとしてのホッキーくんの上に成り立っているということを夢夢忘れず昇進なされよ。
そして、マグカップくらい買っておやり。