餡の秘密結社
アンコニスタ=アンクラスタ・アンコスキー(生年不詳)配偶者:ツブアンヌ
あんこの普及活動にその生涯を捧げた。餡の秘密結社主宰。
・・・とでも名付ければいいか。この胸の内に棲みついた、餡の伝道者に。
写真はリムスキー・コルサコフ。なんとなく頭に思い浮かんだので。
内緒のあんこ - 90億の神の御名
先日こんな記事を書いたら、こみちさん(id:kazenokomichi)が「懐中しるこ - Kazenonaka」という記事で、「こしあんのものがお汁粉、つぶあんのものは善哉」だと教えてくれた。そして「懐中しるこ」という最中に包まれた素敵なお汁粉が鶴屋吉信で売られていることも。
なんと!すわ一大事!いざ鎌倉!アンコニスタは、仕事も手につかず、終業と同時にすぐさまデパ地下の鶴屋吉信に馳せ参じ、懐中しるこや風流しるこを買い求めたのでした。
餃子じゃないのよ、しるこよ、はっはー♪
浮かれながらお湯を注ぐアンクラスタ。
甘すぎず、あっさりとして上品で、お湯でふやけた最中の部分がまたもちもちとして美味しい。
これは今度、母親にも買って行ってあげよう。胸の内のアンコスキーが抜け目なく普及活動を計画する。
これだけサラサラしたお汁粉だったら、会社でコーヒー飲んでるふりして実はお汁粉というのもアリなのでは・・・と社内へのしるこ持ち込みまで企てる。
そんな折、主任がものすごい笑顔で「これ、食べる?」と差し出してきたのは「しるこサンド」
しるこサンド!その存在を忘れていた。なんとタイムリーな!と絶句していたら、隣の席のタカハシさんがギャー!と悲鳴をあげる。
「何?なんでこんなタイムリーなの?こないだ名古屋の実家から、なぜかしるこサンドが大量に送られてきてすっごい困ってたんだけど!!」
な、なんですと!ここにもタイムリーな人が・・・。
このタイムリーさ。全国各地に潜む、餡の秘密結社会員が暗躍しているに違いない。
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しるこサンドを処分したいタカハシさんは「明日持ってくる!」と安堵の笑みを浮かべ、しるこサンドが大好きだという主任は「ホントにいいの?すごく楽しみ!絶対だよ?」とウキウキ浮かれ、ここにしるこサンドの取引が密やかに成立した。
午後には、主任に配られたしるこサンドの虜になる者が課内に続出し、しるこサンドが止まらない、しるこ禁断症状を発症する者まで出た所を見ると、主任の胸の内にも、餡の秘密結社主宰アンコニスタ=アンクラスタ・アンコスキーが棲みついているに違いないな。