90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

物見遊山

歩き箱根駅伝もいよいよ4区。
平塚中継所は絶賛工事中のようだけど、どうするのかしら。
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海に降り注ぐ光を横目に朝8時、心の中で号砲を鳴らしてスタート。
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沿道のにゃんこ先生。
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駅伝アナウンサー風に言うと、大磯は古くから栄えた保養地で海水浴場発祥の地であり、別荘地であり、名所旧跡が多くいろいろ興味深い。
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今話題(?)の、新島襄終焉の地。
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京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並び、日本三大俳諧道場の一つとされる鴫立庵(しぎたつあん)
まだ開いていなかったので入り口だけ。今度ゆっくり来てみたい。
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そして旧吉田茂邸。ここで休憩。
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吉田茂邸の内門「兜門」。サンフランシスコ講和条約を記念して建てられたので、別名「講和条約門」とも呼ばれるとのこと。
政治家生命を賭しての大仕事とは言え、「条約結んだから自宅に記念の門を建てました」ってスゴいな。なかなかそんな人はいない。
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晩年の吉田茂がこの池の周りを毎日ゆっくり散歩したという心字池。
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海を見下ろす場所に、吉田茂像が建てられている。顔は遥か東、調印をしたサンフランシスコの地を向いているとのこと。
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不勉強なもので、サンフランシスコ講和条約に詳しくもなく、その是非を云々することもできないけれど、エピソードをかいつまんで聞くにつけ、とにもかくにもスケールの大きな人だったのだな、と思う。昔の政治家ってそういう所がすごいな。
wikiにあるエピソードで好きなのは「憲法改正を急ぐ吉田に疑問を呈する議員たちに対して「日本としては、なるべく早く主権を回復して、占領軍に引き上げてもらいたい。彼らのことをGHQ (General Head Quarters) というが、実は “Go Home Quickly” の略語だというものもあるくらいだ」と皮肉をこめた答えを返した。」というもの。座布団差し上げたい。
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本当はあの温室の右側に吉田茂邸があったが、2009年に火災で消失してしまい、現在再建工事中。漏電が原因らしいが放火だという噂もある。もし放火だとしたらひどい。歴史を焼きつくすなんてひどい。

海を見下ろす坂を下って小田原へ。
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蜜柑どころの価格破壊恐るべし。キロ80円から!
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地域自治会がもう箱根駅伝応援横断幕を掲げている。もう来月だものね。
当日は全大学通過まで、お囃子が出たり甘酒やお汁粉が振る舞われたりするらしい。駅伝はお祭りなんだな。
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酒匂川を渡る。正面に箱根の山がずいぶん大きく見えてきた。
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宿場町、城下町の雰囲気のある町並みを歩くと、正面に見慣れたメガネスーパー!あれが小田原中継所。
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鶴見から先の中継所では見つけることができなかった中継所の証の青ラインもちゃんとある。
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2006年に区間が変更になって、全区間最短18.5キロとなった4区は、景色も美しく名跡も多く車の往来もそれほど激しくなくて、物見遊山気分でふらふらと楽しく歩けた。小田原城に立ち寄って蒲鉾も買って、すっかり観光気分。
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JRの改札の上に掲げられた巨大な小田原提灯に「小田原提灯ぶらさげて~」と鼻歌歌いながら小田急線で帰って参りました。
次はいよいよ5区、山登り!