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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

すごい豆まき・すごい子ども

大人になって「4月から新学期」という感覚の薄れた今、節分が新しいシーズンの始まりだ、という気持ちが強くなってきている。これで小厄も終わるし立春だし、と心待ちにしていたが、福豆コーナーはあまり見ないようにして通り過ぎた。
だって、鬼のお面ときたら、どれもこれもやたらと石原良純を彷彿とさせる顔をしているんだもの・・・。特に眉が。

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そんな私よりもずっとずっと節分を心待ちにしている人、それはうちの主任。
前にもチラと書いたけれど、あの人ほど節分を愛している人を他に知らない。
今日も朝から満面の笑みで「みんな!今日は節分だよ!みんなで豆まく?」なんてウキウキしていた。その浮かれ顔がサっと青ざめたのは、彼を節分愛の世界に引きずり込んだビッグイベント「すごい豆まき」が今年も開催されるということを知った瞬間だった。
今世紀最大!『すごい豆まき2012』 ~1トンの豆を、600人で投げつけろ~
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詳細はホームページを見ていただきたいのだが、ともかく、節分の夜に東京タワーに大人たちが、豆だらけになっても構わない服装で集結し、一人あたり2kg、合計1トンの豆をサバイバルゲーム的に投げ合う、豆まみれのイベントらしい。
「あああ!!!今年もあったのかあ!!」「あ~あ、行きたかったなあ」
頭を抱えてめそめそ愚痴愚痴、いつまでもしょんぼりしているので、誰も彼もがお母さんのようになって口々に彼に言う。
「もう、そんなに行きたいなら行きなさい!」「行ったらいいじゃないの!自分で豆買って!」「そうだよ、豆持って乱入して、『どうしても豆をまきたかった!36歳男性が豆まきイベントに乱入』なんてニュースになればいいじゃん!」
指で「の」の字でも書き出しそうな程にしょぼくれた主任は「ダメだよ・・・そんなの、絶対無理だよ・・・」と拗ねて言う。

「ほら、もうすぐ、もう一つの、主任の大好きなイベント、ふんどしの日が来るじゃないですか!」と慰めるも、「ふんどしの日なんて別にいいよ。豆まきの方が楽しいもん!」と更に口をとがらせる。
なんっっっっっっだ?この子どもは!5歳児か!歳男のくせに!
ちなみに「ふんどしの日」はこちら↓
2.14ふんどしの日 - 日本ふんどし協会(JAPAN FUNDOSHI ASSOCIATION)

午後になって、少し元気を取り戻したようなので、「お家ではいつも豆まきするんですか?」と尋ねたら、やはり5歳児の如き無邪気な笑みで「うん!」と頷き、「っていうか、親にまかれるんだ!」だって。

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そう言えば、節分でいつも気になることと言えば、冒頭で触れた良純似のお面と、まいた豆を片付けるタイミングだ。あれはまいてすぐに掃除機をかけたり拾ったりしてもいいんだろうか。それともしばらくは置いておくものなんだろうか。
「主任の家はどうしてるんですか?」と聞いてみたら、「うちはね、最近母親が学習したみたいで、小さいパックの豆を袋ごとまいてるんだ。だから夜、布団の中で、豆のパックを見つけて食べたりするんだ」とのこと。

・・・そう・・・。お布団の中で、小さい豆のパック見つけて嬉しくなってもぐもぐ食べるのかあ、タカシくん、無邪気だなあ。まるでハロウィンのお菓子もらった子どもみたいじゃないか・・・。そうかあ・・・。

すごい豆まきに参加できずにすごくがっかりしていた、すごく子どもなあの人は、今頃、自分の部屋で豆パック拾って喜んでるんだろうか。
その無邪気さに世界平和を祈りたいような気持ちにさえなるわ。全ての人にとって、今日がいい春の始まりであるように。
悪いことが出て行って、いいことがたくさん入って来ますように。
鬼は外。福は内。うちの主任はすごい子ども。