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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

名前をつけてやる

okkoさん(id:okko326)に■ネーミングのつぼ - ひぐらしPCに向かいてという記事で言及して頂いて、そうだそうだ、と商品名に関するあれこれを思い出したのですが。

実家で使っていたスライサーは、その名も「ベンリナー」

ベンリナー 万能野菜調理器 CBV04

ベンリナー 万能野菜調理器 CBV04

梱包の箱にも得意げに書いてあった。「便利なベンリナー
それがあまりに面白くて実家ではみんなして「便利なベンリナー取って!」「やっぱり便利なベンリナーは便利ねえ」と「便利なベンリナー」という名前で呼んでいた。
去年、自分の家のスライサーを買い換えることにしたのだけれど、何日も何日も悩んだのは、この、実家と同じ「便利なベンリナー」にするか、ショップジャパンのスピードスライサー「スバヤイサー」にするかどうか。
スピードスライサー【正規販売店】|キッチン・生活家電|ショップジャパン

スバヤイサーはダイヤル調整式でいろんな切り方もできる。でも如何せん高い。スライサーに7000円近い値段って・・・。いいわ、私はやっぱり便利なベンリナーにするわ。と、決めて、我が家にはベンリナーがある。便利。

ネーミング番長 - 90億の神の御名

前の記事のコメント欄でくみちょうさん(id:Strawberry-parfait)とも盛り上がったのだけれど、食品業界のネーミング番長は北海道、そして医薬品業界のネーミング番長は小林製薬

例えばタケダ薬品なら、その代表的な商品はタイレノールビオフェルミンアリナミン、ハイシー、ベンザブロック。聞き覚えのある名前ではあるが、何の薬だかすぐにはわからないものも多い。シオノギはポポン、セデス、シナール、ベリックス。妖精の名前みたい。エスエス製薬はイブ、エスタック、ドリエル。ディズニーを連想するのはアリエルのせい。大正製薬はリポビタン、プリザS、アイリス、パブロン。粉の味が口いっぱいに広がってくる。

これらの名前から頭一つ、いや二つはゆうに飛び抜けているのが小林製薬
イララック(イライラをおさめる薬)
コリホグス(肩こりを楽にする薬)
コムレケア(こむらがえりを防ぐ薬)
シジラック(四十肩、五十肩に)
アッチQQ(やけどを冷やして治す)
キズアワワ(泡で傷口を洗浄)
シリア(肛門のかゆみ、痛み)
ニノキュア(二の腕のぶつぶつケア)
ムズメン(男性用股間、内股のかゆみ)
ヒガサンヌ(ひやけどめ)
ハレナース(扁桃腺のはれ)
ズッキノン(肩こりによる頭痛)

【第2類医薬品】シジラック 84錠

【第2類医薬品】シジラック 84錠

【第2類医薬品】イララック 20カプセル

【第2類医薬品】イララック 20カプセル

医薬品としての目の付け所もすごいが、ネーミングの直球ストレート感ときたらどうだ。何も考えずにつけたような、考えられてつけたような、この名前。
Wikipediaによると小林製薬は「商品名は覚えやすさに徹底的にこだわり、「覚えやすく リズム感があり 1秒でわかる」を基本に、如何に分かりやすいネーミングにするかを重役会議で議論し、ひとつの商品名を決めるのに、多い時には100個以上のネームが検討されることもある」とのこと。
すごいなその重役会議。偉い人達が集まって「オシリア!これは絶対オシリアです」「いや、オシリケアの方がわかりやすい!」「いいえ!あえてケをとることで生々しさや生活感が消え、消費者が手に取りやすい商品となるのです!!」とか真面目な顔で話し合うのか。
・・・楽しそうだな。私もそういう会議に出たい。そして「私が名づけた商品なんだー、キズアワワっていうの」とか人に言ってみたい。

ベンリナー、スバヤイサー、okkoさんのソッキング、そして小林製薬のあれこれ。
記録よりも記憶に残る名前というのはオシャレで美しい言葉ではなく、失笑するほどのストレート豪速球なんだな。

名前をつけてやる

名前をつけてやる