90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

帰国の襷

あけましておめでとうございます。
昨年は途中からまさかの大ブレーキがかかりましたが、どうにかこうにか月刊ペースで走り切れた一年でした。ありがとうございました。

さて、1月1日の深夜にベトナムより帰国し、今日は朝から楽しみにしていた箱根駅伝を見ていました。
と言ってもワンセグの電波の入りがどうにも悪く、ほとんどラジオで。
・・・べ、べつにそれでもいいんだ。だってラジオはテレビよりCMも少ないし、毎年新年初イライラは瀬古氏の早稲田びいきの実況だったけど聞かずにすんだし、文化放送の解説は山の神柏原さんだったし。
それにラジオで聞いていると、テレビで見ている時よりも想像力が働くせいか、自分が歩いた箱根駅伝のコースがまざまざと脳裏によみがえることが判明。バカみたいな挑戦だったけど去年、いやもう一昨年か、歩いて良かった。
その時の様子はこちら↓

歩き箱根駅伝1区① - 90億の神の御名
歩き箱根駅伝1区② - 90億の神の御名
挑戦する生き物 - 90億の神の御名
物見遊山 - 90億の神の御名
まえへ - 90億の神の御名

今年は山のコースが変わって、柏原さんの記録は参考記録になってしまった。そして新しい山の神が生まれた。柏原さんが1年生で初めて5区の山登りを走った時の解説が「元祖山の神」順天堂の今井くんで「僕なんかよりずっとすごいですよ」と言っていた。そして今日、青山学院大の神野くんが区間新を叩きだした時、山の神柏原さんは言った。「なんだかとてもほっとしました。これで晴れてお役御免と言うような」
こうして、山の神の襷もつながっていく。

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さて、12月31日にベトナムから帰ってきたのですが、帰国便は13時5分ホーチミン発、20時15分ソウル着、21時ソウル発、23時5分羽田着、というスケジュールの予定でした。
しかし予定は未定。ホーチミンタンソンニャット国際空港大韓航空カウンターにて係員ににこやかに「出発が25分遅れます」と言われる。
・・・てことは冷静に計算して20時40分ソウル着。それで21時発の羽田行きに乗れるのだろうか。わたくし、今回の旅が人生初の飛行機乗り継ぎなのですが、行きの乗り継ぎでは乗り継ぎカウンターが混んでて30分くらいかかった気がするけど。飛行機って乗り遅れたらどうなるの?
タンソンニャット空港で帰国前最後のフォーを食べながら必死で調べる。

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で、こちらのブログを拝見して「そうか、なんとかなるのか」と安心。

飛行機が遅延して・・・乗継できない。さてどうする? 実践編! | 株式会社ウイングメイト 法人営業部
飛行機のあれこれ 乗り継ぎ失敗、飛行機の遅延など・・・|H.I.S. ラスベガス支店便り

要は交渉すればいいんだな。韓国での交渉に若干不安はあるけれど、とりあえず「なんとかなる」という言葉にとても勇気づけられた。これでソウルまでの5時間、ドキドキし続けずに済む。2つの会社のブログの方、どうもありがとうございました。

飛行機もそれなりに頑張って、20時36分ソウル着。「ああ、こりゃもう完全に積んだな。交渉か。I missed the flight to Hanedaとか言えばいいのか」と頭の中で考えていたら、ゲート前に大韓航空のお姉さんが顔を引き攣らせながら「ハネダー!ハネダー!」と可愛い声で叫び、待ち受けていた。「はい!」と勢いよく手をあげて、お姉さんと中国人カップルと4人で仁川国際空港内を疾走。出発5分前に羽田行きに乗り込めた。お姉さんありがとう。

…さて私は疾走したからいいけれど、私のスーツケースは疾走できたのでしょうか…ということがチラと頭をよぎったけれど「なんとかなるだろう」と心配はやめて羽田着。
案の定、羽田の荷物受け取りカウンターで呼び出される。申し訳無さそうな顔のお姉さんに「やっぱ間に合わなかった?」と笑ったら「はい…」と言われ、諸々の書類に記入。
私のスーツケースは明日の便で羽田に着いて、無料で自宅まで配送してくれるらしい。当座必要な物はリュックの中だし、夜中に疲れた体でスーツケースを引きずって帰らなくて済んだのでこれはこれでラッキー。春から幸先いいわ。襷が途切れたんじゃない、これはシード権をもらったってことよ。

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そしてチームメイト(大韓航空と羽田の職員とクロネコヤマト)が襷をつないでくれたおかげで、本日無事にスーツケースも手元に戻って参りました。

明日の箱根駅伝復路も、どうかみんな頑張って襷がつなげますように。