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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

ねずみ色のお粥

泡沫 ごはん

一昔前の旭化成ジップロックのCMがいまだに印象深くて、冷蔵庫掃除をするときには必ず思い出す。
考古学っぽい博士と研究者が冷蔵庫を漁りながらやりとりするのだ。
「このアジの開き、化石化している」
「博士!この豚肉、日付が昭和です」
「素晴らしい・・・!次の学会で発表しよう」

日付が昭和です、って!!昭和!!
まあ、そこまではいかなくとも、驚くべきものが発見されることは多々ある。

ケチャップを買わなきゃと手帳にしたためていそいそと買いに出て、帰宅したらなんとケチャップの買い置きが!幸福の青い鳥は自分の家にいたんだね、ギャフン☆という出来事や、どれだけ引っ掛けるつもりなのか、と己に真摯に問いかけたくなるほどにあふれ出てくるフック類。大掃除をすれば更なり。

昨年末の大掃除で発見されたのは、哀しくも丁度1年ばかり前に「七草、今年は手抜きして乾燥パックでいいや!生の七草パックは高いんだもの!」と買ったはいいけれど、大根葉に圧されて使用しなかった乾燥七草。もう茶色くなってた。賞味期限は2014年12月5日で切れてた。
・・・でも、どうせ年が明ければ七草じゃん・・・?こ・・・これでいいんじゃ・・・。

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そんな訳で今年の七草粥は1年越し、賞味期限切れで茶色くなった乾燥七草を使用しました。
そして、父のお土産でもらったのはいいけれどなかなか使っていなかった佐渡藻塩(茶色)で味付けをしました。
お米は発芽玄米と半々にしたので、ただでさえ真っ白ではありません。
更に付け合せは大量に頂いた海苔で作った佃煮。

あまりの出来栄えに写真は載せませんが、想像してごらん、上記のコンテンツから出来上がるお粥の見た目を。

なんとういうかかねずみ色っていうか、ベージュっていうか?
貧しい国の貧しいご飯のような。
到底ひと様にはお出しできません。もしも他人に出されても、口にする勇気はありません。
でもわたくしの気持ちは晴れ晴れとしております。
使い切った!捨てなかった!これで懸案事項が一つ片付いた!

今日会社では、先輩女子は「うちはおかゆじゃなくておじやなの、それもお餅まで入ってるの」と可愛く言っていたし、実家暮らしの主任は「うちの母親は大根葉くらいしか入れてくれない」と笑っていました。
みんな今頃、そんな素敵な七草粥を食べてるんだろう。

古来、七草粥の慣習は、お正月のご馳走で疲れた胃を休めるためと、冬場の野菜不足を解消するためにできたのだそうです。
昔の人は合理的だ、と褒めたためる現代人が多いようですが、見よ!私だって十分合理的よ!
縁起なんて関係ない。今年はこうして一つづつ片付けていく年にするんだから。
と、ねずみ色のお粥をすする七草の日。

余談ですが、個人的に灰色と言うより「ねずみ色」というのが好きです。そしてベージュは日本語だと何かと思ったら「らくだ色」だそうです。
ねずみとらくだじゃずいぶん違う。なんとなくらくだ色の方がまだ美味しそうな気がする。でも、やっぱりらくだ色じゃないな、このお粥。

尚、明日のお弁当もどうやらこのお粥になる見通し。1合のお米のなんと膨れることよ・・・。