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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

明日

今日の東京は花粉の飛散量がものすごく多いから気をつけろ、という警報が昨日から出ていた。
そのせいか朝から会社で鼻血を出してしまった。
トイレで鼻血のついたハンカチを洗いながら、そう言えば、あの日も花粉で目と鼻をぐしゅぐしゅさせて、もう耳鼻科に行かなきゃと予約の電話を入れたあとだったなあ、と思い出した。このトイレの扉がものすごい音をたてて揺れていたっけ。

10時には地震を想定した避難訓練があった。机の下に入って「慌てないでください、絶対に外に出ないでください」という指示を聞きながら隣の席の子と「あの時、外に出ようとか逃げようなんて思いつきもしなかったね」とあの日を思い出していた。

あれから4年になるんだな。
つい先月、世界がテロリストのことで大騒ぎしていた頃、フェイスブック東慶寺の記事を読んでハっとした。

先日デンマークでも事件が起きたように、現在の世界情勢は宗旨の違いから起こる争いによって、大変危険で不安定な状態にあります。
鎌倉はあの小さい地域に神道、仏教、キリスト教の諸施設が数多くある、非常に稀な宗教地域です。
鎌倉の宗教者はこの宗旨、宗派の違いをこえ、互いに尊重し、協力しあって、失われつつある「祈る心」を伝え、育てていくことを目的とし、「鎌倉宗教者会議」を正式に立ち上げました。

日本人で良かったとしみじみ思うのは、美味しい和食を食べた時、美しく咲く桜の花を見た時、それから世界が宗教の違いを理由に激しく争うことの意味がわからない、と思う時だ。
信じるもの、すがるものは一つでなければならないのかしら。自分と同じものを信じない者は本当に殺されるべき存在なのかしら。
時々そんなことをぐるぐると考えてしまうから、あの震災以降毎年鎌倉で、宗派を超えて宗教者が手を取り合って祈りを捧げてきたのだという記事に胸を打たれてしまう。

この宗教者会議が、3/11の夜のローソクナイトというのを提案してくれている。

あの日、あの夜。
わたしたちは、停電の暗闇の中で不安な夜を過ごしました。
毎年3月11日の夜は、その時のことを思い出して心静かに過ごしていただきたいと、「ローソクナイト」のお誘いをしています。
その夜は、ご家庭やお店で、照明やテレビを消して、ローソクに火を灯し、被災された皆様に心を寄せ、復興をお祈りする時間を持たれてはいかがでしょうか?

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この前、梅を見に鎌倉に行ったのは、このロウソクが欲しいという理由もあった。

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リュックに入れて袋がしわしわになってしまったけれど鎌倉宮でいただいてきた。
鎌倉宮報国寺カトリック雪ノ下教会で加持祈祷、祝福されてボランティアの人が紙を巻いて、シスターが一枚ずつ巾着袋を縫ったもの。
神社の榊、仏教の蓮の花、カトリックの白百合をモチーフとしたマークが押してある。

明日。
明日の14時46分には緊急地震対応訓練のため電車が一斉停止します、と今朝から駅や車内でアナウンスが繰り返されていた。
明日。
きっとネットもテレビも地震の話題で溢れて、みんなであの日を思い出してざわざわするんだろう。
明日。
このロウソクを灯して静かに過ごそう。