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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

踊らされる阿呆

あれは堺正章岡田美里と離婚することになった時のことだ。社食でお昼ごはんを食べながら先輩が「岡田美里ちょっとおかしくない?」と憤っていた。そしてモノマネをしてくれた。
「お中元やお歳暮が山のように届くんです!毎日柿が届く苦痛がわかりますか!
同僚たちと「干せ!」「ご近所に配ればいいのに」と笑い転げた。

10年ほど前、親が購入した古い公団の団地に住んでいた。一人暮らしにはなんて贅沢、と思われたが、すぐに「一人にはこういう所、向かないかも」と思い始めた。
回覧板やら清掃当番やら階段委員やら自治会やら。極めつけはポストに投げ込まれる広告の量だ。
何十棟もあって、1階段10世帯ある団地なんてポスティングで1枚いくらで稼ぐ人たちにとっては格好の狩猟場だ。まるでラブレターがいっぱい詰まったモテモテ男子の下駄箱のようにポストをあけると広告がバサバサと落ちてくる。
あの時、岡田美里みたいに劇的に言いたかった。「毎日山のような広告が届く苦痛がわかりますか!!」
親は笑って言いました。「捨てればいいじゃない」
・・・。
小さなアパートに引っ越して広告が激減した時は本当にホッとしたものだ。

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さて、この空飛ぶラモス瑠偉みたいなのは、秩父宮ラグビー場でテレビジョンマッチオフィシャルの際に映し出される、イタリアの寝具メーカー「マニフレックス」の広告。へえー初めて聞いたー、でもお高いんでしょう?と、遠い世界のことのように思っていた。

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こちらは嘉風関のTwitterアイコン。マニフレックスの公式アドバイザー。
相撲を見始めた去年の夏から、嘉風はやたらと調子が良かった。解説にも「この年になって急に伸びてきた」なんて言われていた。
そしてTwitterを始めとする各所で「マニフレックスの寝具を使い始めてぐっすり眠れるようになり、疲れがとれて集中できました」とマニフレックスを推してくる。

ああ!マニフレックスって秩父宮で見たあれか!あれはそんなにいいのか!
・・・そして気がついてしまうのだ。15年使ったベッドマットレスのスプリングが体に当たって痛いということに。しかも、お値段調べたら、ニトリや無印よりむしろお安いのでは?ということに。
かくして昨年末より私はマニフレックスで寝ています。もちろん、届いた日には「トラーイ!!」と叫びながらダイブしました。
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今年の初場所から、マニフレックス色の締め込みになった嘉風。化粧まわしもマニフレックス

こうして私のように踊らされる阿呆がいるからこそ、どこにもここにも隙あらば広告が差し込まれる世の中なのはわかってる。
だがしかし。
ここ最近のtwitterも、そしてついにははてなさんまでもが「これ買えよ、これ見ろよ」とそこかしこに広告を挟み込んでくることに、わりとうんざりしています。
特にスマホアプリからアクセスした時に「購読中のブログ」欄に挟み込まれてくるPRブログな!
いつからあんなのできたんだ、鬱陶しいったら。

私、もはや、あの時の先輩以上に岡田美里のモノマネが上手くなってしまいそう。
「あれ買え、これ買え、と広告ばかり見せられる苦痛がわかりますか!」