90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

股旅メモ・奈良2日目

奈良旅行2日目。
まずは西吉野へ。「これ登れんのかよ」「うわ、こっえー!てか、マジでこの先何かあんの?」とため息をつく友人をなだめすかして、細い山道を車で登ってもらい、映画「萌の朱雀」ロケ地へ。
みちるの家。緑の濃い山々に遠雷が響く。

f:id:mame90:20130714191056j:plain

隣にある無人のお寺の軒先で、買ってきた柿の葉寿司を食べていたら、激しい雨が降り始める。お寺の軒先で雨に閉じ込められて、「夏だねえ」とわくわくしながら雨が通り過ぎるのを待った。

f:id:mame90:20130714225525j:plain

15分程で雨は綺麗にやんで、一路、吉野山へ。

f:id:mame90:20130714225834j:plain

金峯山寺
スーパーサイヤ人みたいな金剛蔵王像が目玉らしいのだけど、今は公開していないみたい。「親戚のおばちゃんの家」みたいな食堂で冷やしうどん食べた。窓から見える景色の全てが山で、圧倒される。

f:id:mame90:20130714231925j:plain

それから、奈良好きの人に「鄙びてていい」と勧められた室生寺へ。奥の院の本堂の座敷で、クロックスを脱ぎ捨てた坊さんが、床に這いつくばってお焼香のお香をスプーンと茶漉しで必死により分けていた。なんとなく大陸的ゆるさを感じてにやにやしながら隠し撮り。

f:id:mame90:20130714230259j:plain

大気が不安定で、またしても前が見えなくなるほどの夕立ち。ワイパーを忙しく動かして奈良に戻ってきて、雨上がりの夕方、ライトアップされているあれこれの建造物をぶらぶら見て歩く。

f:id:mame90:20130714230530j:plain

金剛力士像、素晴らしい躍動感。話によると、これは3000個以上のパーツに別れているらしい。それで「継ぎ目はどこだ」「昔の技術でこれはすごい」「海洋堂も真っ青だな」「劇画タッチ!」と浮かれはしゃぐ。運慶・快慶恐るべし。
最後は浮見堂の池から夜空を見上げ「北斗七星の柄杓の柄」「アークトゥルス」と星の名前を指差し確認しながら帰ってきた。よく歩いた。