90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

下世話な話

【焼けぼっくいには火がつきやすい】
焼けぼっくいとは、燃えさしの切り株や焼けた杭のことで、木杭(ぼっくい)は棒杭(ぼうくい)が音変化したもの

そうか、「焼けぼっくり」かと思って焦げた松ぼっくりを想像し、「松脂があるし」とまで思っていたのに、松ぼっくりは無関係か。

【ぽっくり逝く】
ぽっくりとは大和言葉の「保久利」と書き、阿弥陀様がお迎えに来るほど魅力的に自分らしく生き、安らかに死んでいくことを保久利往生という

【ぽっくり下駄】
晴れ着姿の少女や祇園の舞妓が履く歯のない下駄。関東では「ぽっくり」、関西では「こっぽり」と呼ばれる。いずれもその歩く音から名がついた。

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【コロボックル・コロポックル
アイヌの伝承に登場する小人。「蕗の葉の下の人」という意味であると言われる

じゃがポックル
カルビーが製造している、じゃがいもを主原料とするスナック菓子。名前の由来はコロポックルより。

【ぼったくり】
「暴利」から「ぼる」と変化し、そこに「むりやり引っ張る」の意である「手繰る」がついたもの。


okkoさん(id:okko326)のブログで「■ちちりんのことかーーーーーっ - ひぐらしPCに向かいて」という記事を読んで、松ぼっくりの語源をつい調べてしまい、衝撃を受けた。
okkoさんは「残念な理由だから」と記事には語源を記していなかったが、あえて書いてしまうと「松陰嚢(まつふぐり)」が転訛した語との事であった。(尚、ご自分でwikipediaでお調べになる際は、松ぼっくりから先のリンクを踏むと大変なショックを受けるのでご注意されたし。)

衝撃ついでに似たような音の言葉の語源をあれこれ調べたが、どれも納得のいくものであった。松ぼっくりだけだ、人をこんなにやるせない気持ちにさせるのは。
なんで?昔の人はなんでわざわざそういう名前のつけかたするの?と、しょんぼり思ったが、このサイトで松の成長を見ると、まあわからなくもない。

松ぼっくりができるまで

また、ヨーロッパでは松ぼっくりは「子孫繁栄」の象徴なのだそうだ。ヨーロッパ人はきっと名前につけたり、口にしたりはしないだろうが、「松ぼっくり」の語源と同じ意味が暗に含まれているのであろうことは容易に想像がつく。

ちなみに下世話ついでに「ふぐり」の語源を調べたら「栗に色と形が似ているから」との事であった。栗に似ているふぐり、ふぐりに似ている松ぼっくり・・・。抜け出すことのできないこのループ。もう、栗でいいじゃない!栗に似ているから「松ぼっくり」で!

昨夜から、そんな下世話なことばかり調べていた私に、今日の秋空は眩しすぎるわ。