あなたの知らない世界
将棋の世界では王将戦が盛り上っているらしい。羽生さんは箱根花月園で、おやつにいちごショートケーキなんか食べながら頑張ってるそうだ。
王将戦:羽生、鋭く攻め快勝 1勝2敗に - 毎日新聞
王将戦中継ブログ : 午後のおやつ
急戦矢倉の作戦を採った羽生だが、1日目の進行はあまり芳しくないと感じていたようで、封じ手の5五歩(49手目)以降も自信が持てなかったという。
ところが、2日目の8五桂(58手目)から3九角(64手目)の決断が見事だった。昼食休憩をはさむ長考で8七歩成(66手目)と攻め始めると、渡辺は猛攻を振りほどけなかった。最後はきれいに渡辺玉を寄せ、今期初勝利となった。
何を言っているのだ、と頭上に?マークが3つほど並ぶが、きっと手に汗握る攻防なのだろう。
今年に入ってNHKオンデマンドを契約した。PCやスマートフォンで、NHKで放送された番組を一定期間見ることができる。BSの分も視聴できるのでとてもありがたく、ラグビーやらライスボウルやら都市対抗駅伝、バスケ、バレーボールを見て楽しんでいる。もちろん将棋も見ることができる。見てないけど。
先日、卓球の全日本選手権男子シングルス決勝を見た。正直、福原愛ちゃんの頃の卓球ブームに乗り遅れ、オリンピックでも卓球をまるで見ていなかったので、試合を真剣に見るのは初めてだった。
まあ、アナタ、度肝を抜かれましたですよ。広い東京体育館の真ん中にポツンとコートが設営されており、そのフェンスはスクリーンとなってめらめら燃えてる演出じゃないですか。
そして選手の入場時には「さあ!いよいよ登場です!」とアナウンスも盛り上がり、プロレスの如くスモークが噴出するのです。
どこか困惑した表情で出てきたのは明治大学のジャージに身を包んだ町くん、19歳。
対する、8年連続決勝進出の水谷24歳は余裕のポーズ。
なんだこれ、ホントにプロレスか。
審判と選手が台の前に並んだところはどう見ても「クイズ$ミリオネア」
卓球はこんなことになっていたのか!!・・・と衝撃を受けているうちに場内が明るくなって試合が淡々と始まる。
水谷も町も二人とも青森山田高校出身とのこと。そう言えば福原愛ちゃんも青森山田高校だった。
アレか。青森山田は、野球における大阪桐蔭やPL、高校ラグビーにおける東福岡、駅伝における佐久長聖やケニアガル高みたいなもんか、卓球名門校なのか。
審判員は結構おじいさんたちだけれど、よくもまああの素早い球の動きに目がついていくもんだ。
「町くんは勢いで台から下げる戦い方をしたいと言っていましたが、下がった水谷は強い」「チキータをはじめとするバックのレシーブで相手を振ってポイントをとっていくのが町のスタイル」「まわりこむということは勇気がいることですからね」との解説に、やっぱり?マークを頭上に浮かべながら、いろんなスポーツがあって、人はいろんなことに一生懸命になっているものだなあと、世界の広さを実感した。
そうして、しみじみしている所にアナウンサーは言う。
「両者の得点の合計が6の倍数の時にだけ、タオルを手にとることができます」
なんだよ、そのルール、ナベアツかよ!
卓球、大変なスポーツだったんだな。そして町くん、可愛いな。
もうすぐ始まる冬季五輪では初めて見るバイアスロンを楽しみにしている。なんでもクロスカントリーとクレー射撃の複合競技らしい。きっとまた、あれこれ度肝を抜かれて、「いろんな人がいていろんなスポーツがあるなあ」としみじみすることでしょうな。