90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

From a distance

最近気になっている盆栽も、箱庭も「世界を俯瞰する」「神のような目で物事を見渡す」という辺りがキモになるらしい。そういう点で、箱庭に至っては精神療法にも使われている。
結局の所、「神」というのは物事を俯瞰する眼差しのこと、自分を第三者の目で見つめ直すための存在なんだろうなと思っている。

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たとえば山の上から見る景色。

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逆に、箱庭の中の世界を歩いているような山道。

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これは鎌倉の朝夷奈切通し。1241年から北条泰時が命じて作らせた道で、塩を運ぶ荷車を通すためにコツコツと岩を削って切り開いたそうだ。

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そうして時の流れをも俯瞰しながら歩く。

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ずいぶんと暖かい日曜日、春めいた雨に少し濡れて、遠くから見下ろす神様の眼差しを想像しながら。