90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

万障お詰め合わせ

土曜日、かえる姉さんと大学ラグビー決勝を見に行ったら隣の席の老夫婦から可愛らしいお菓子の詰め合わせを2つ頂く。それで姉さんと「子ども会とかでよくこういうのもらったよね」とか言いながら、懐かしい味のクッキーをもそもそ食べた。
なんだかすごくクリスマス会気分。

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勤務先で、事業の一環としてアスクル的なサービスを展開しているのだが、昨年は売上が思わしくなかったのか「全社予算の達成のためにみんなで購入して会社に貢献しようキャンペーン」のようなものが大々的に行われ、「みんな一つでもいいから、何か買いましょう」と毎月呼びかけられた。

いや、一つでいいって言ったってね、社割があるって言ったってね、3,000円以上買わないと送料がかかるわけですよ。それでなんとか3,000円になるようにあれこれ組み合わせて買うのだが、それが3ヶ月も続けばもう買うものがない。
トイレットペーパーだって1年分は有に備蓄がある。これも社販で買った。パイプユニッシュは3本ある。そしてトイレ洗剤に至っては4本だ。

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・・・1本だと思って買ったら2本詰め合わせパックだったのね・・・。届いた段ボール箱を開けて絶句する。ひどい・・・、どれだけトイレを磨けばいいのよ?1本だって1年で使いきらないというのに・・・。

そんな全社キャンペーンの中に、「アンケートに答えてお菓子詰め合わせをもらおう!」という社内向けアンケートがあった。「買うものがない!!何を買えばいいんだ!」と血眼だった年の瀬、私はそのアンケートに回答しなかったが、隣の席のタカハシさんはきっちり応募していたらしく、金曜日「厳正な抽選の上」と前置きされた手紙とともにタカハシさんにお菓子詰め合わせが届いた。
サッポロポテトとかよっちゃんイカが入っていて、やっぱりみんなで「子ども会みたいで懐かしい!」と盛り上がる。
そして「この部署の人、一日中お菓子をこうやって詰めてたのかなあ。そういう仕事やりたいねえ」と頷きあった。

今日、輸入食品会社勤務の友人から荷物が届いた。
確かに「検品弾かれた商品が余ってるから飴とか送るね」という連絡はもらっていて「ありがたや、ありがたや」と思ってはいたが、こんなクリスマスみたいな詰め合わせが来るとは思わなかった。写真には載せていないがみかんまで入っていた。

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ああ、ありがてえ、ありがてえ。有難いけど、どうすんだこの量!!

・・・これはもう、詰めあわせて皆々様にお配りするしかない!と、100均で袋をいくつか買ってきて「お菓子詰め合わせ袋」を作成した。
「ああいう仕事やってみたい」とか言っていたけど、いざやってみると楽しむどころではない。何個づついける?どれくらい入る?なるべく公平に・・・と、それなりに頭を使いながら真剣な顔で取り組む。

そう言えば、昔、友人タキコが年末におせち詰めの短期アルバイトをした時に、「若いお兄ちゃんがトコブシの補充の向きをいつも間違える!」とひどく憤っていたことがあった。当時は「トコブシ!何もそんな事で立腹しなくても・・・」と思っていたが、真剣に詰めあわせているといろいろ些細なことが流れ作業の支障となるのだな、と気付く。

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そんな訳で、眉間に縦皺寄せながら真剣に詰めた、このお菓子詰め合わせセット。火曜日に会社でチームのみんなに配ってきます。紙袋に入れたらずっしりと重かった。これを持って出勤か。
詰め合わせって割と様々な困難の上に成り立っていたのね・・・。
でもトイレ洗剤は詰め合わせなくていいと思うの。