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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

日々は過ぎゆく

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まるでパンチドランカーのように、美しさにうちのめされているうちに週末が過ぎていった。
この土日でできたことは髪を切ったこととジェラートを食べたことだけ。
日曜日は、東洋大の設楽兄弟も参戦するという奥むさし駅伝を見に行こうと思っていたけれど、ぼんやりしているうちに昼をすぎていた。

幸運なことに、初めて火葬場に行ったのは高校生になってからだ。
まるでエレベーターそっくりな焼却炉の扉に棺が吸い込まれて行った瞬間に、うわあああっと泣き崩れた故人の奥様が、肩を抱かれて待合室に戻った瞬間に涙を拭いて寿司桶のイクラに目を光らせるのを見た時、人が生きることと死ぬことの力強さを思った。

生きていると、悲しかろうと美しかろうと醜かろうとどうしようと、腹は減るものだ。なんだか捨て鉢な気持ちで、北欧土産のヘラジカの缶詰をカレーにした。

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大昔の、缶の味のする馬肉コンビーフみたいで、正直あんまり美味しくない。
無気力になるほどの美しさを胸のうちに抱えながら、不味いカレーを食べる不思議。
夕方、本屋にぶらぶら出かけたら、島耕作が会長になっていた。
島耕作ももう65か、としみじみとするどうでもよさ。

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何はどうあれ、日々は過ぎる。