90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

普通の会社

以前に勤めていた会社は小さなワンマン経営の会社で、求人雑誌に有り体の表現をするなら「アットホームな職場」だった。社員数も少ないので大抵の人の名前は聞いたことがあったし、アットホームなだけあって「ご家庭か!」と言うようなおかしな事も多かった…

我以外皆我師

昭和の校長先生たちはしょっちゅう、このタイトルに使った言葉を朝礼などで口にしたものだ。私もご多分に漏れず、小学校の朝礼で校長先生に言われた。 それにしても、いまだに覚えているということは、校長先生のお話はそれなりに影響力のあるものなのだな、…

想像力より高く

寺山修司が「どんな鳥も想像力より高く飛べる鳥はいない」という一方でバイロンは「事実は小説よりも奇なり」と言うし、大江健三郎は「読書による経験は、言葉の正統なる意味あいにおいて、経験であるのか、読書によって 訓練された想像力は、現実への想像力…

春霞

菜の花を見ると必ず「菜の花畑に入日薄れ見渡す山の端霞み深し」という唱歌を思い出す。 あの歌を習ったのは小学校5年生の春だ。 5年生からは音楽の授業が音楽室で行われる。 休み時間に忙しなく「次移動だよ!」なんて友達と口にすることで、まるで大人にな…