90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

プライスレス

星見のリベンジに、3度目の福島、浄土平へ。
紅葉もちょうど美しい時期。

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山の麓のヤマザキYショップは親切なご夫婦が経営していて、ポットにお湯を入れさせて欲しいと言うワガママなお願いを快く聞いてくれた。その優しさ、プライスレス。

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夕焼け。いつも、暗くなってから通るばかりだったから、景色がこんなに美しいだなんて知らなかった。

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結構寒い。浄土平のレストハウスで、玉こんにゃくとメンチカツと甘酒を頼んだ。しめて500円。買えるものは現金で。
美味しさと暖かさと、この胸のときめきはプライスレス。

ふらふらと、吾妻小富士の火口を見に山に登る。山から見下ろすレストハウスの灯りは、私を心細い旅人のような切ない気持ちにさせるものだ。

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山の向こうに日が沈んで、一番星が綺麗に光っていた。
今日は絶対に綺麗に星が見えるね!と期待に胸を踊らせた。

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18時、だんだん星が増えてくる。あそこにカシオペア夏の大三角がまだ見えるね。
メリノウールとフリースとダウンの上に山用の雨具を着込んで、毛布を巻いて、断熱シートに寝転んで夜空を見上げる。
流れ星がいくつも流れていった。夏の流れ星は、しゅっと素早く消えていくものが多かったのに、今日の流れ星は、ゆっくり、すーっと落ちていくものが多かった。魂みたいだね、と話した。

星空の下、コンビニで入れてもらったお湯で、甘いインスタントコーヒーを淹れて、クリームパンを食べた。
なんて贅沢をしてるんだろう!と、はしゃいだら笑われたけれど、だって、この星空の下にいられることがプライスレスじゃないの!

海や星空や焚火の炎って、どうしてこんなに、どれだけ見ていても飽きないんだろう、不思議。

オリオン座が上がってきたね、あれはカペラ、あそこに昴。ほら、星が6個並んでる。
と、はしゃいでいるうちに22時。最後にあの雲が切れて昴が見えたら、昴にサヨナラして帰ろうね、と決めて、もう一度夜空を見上げた。

冬の間は道路が凍結するからここには来れないね。南に行こうか。という約束、プライスレス。
次はガスバーナーを買っておくから、君は寝袋を買いなよ、と勧められた。確かに寝袋必須だな。買えるものは買っちゃおう。
そしてまた、プライスレスな星空を見に行こう。