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90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

笑ってよ

あらいぐまの絵がとても可愛いまゆ (id:Pcocoon)さんが、記事とコメントで「かわいそうなぞう」という絵本がトラウマになっていて、いまだに象を見ると悲しい気持ちになってしまうと書いていた。
かわいそうなぞう」は戦争中に、食糧難や、もしも空襲で檻が壊れて猛獣が外にでると大変という理由から、上野動物園の象を殺さなければいけない話だ。

かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本)

かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本)

それで思い出したけれど、私にとって、題名を見ただけで悲しい気持ちになってしまう本は「泣いた赤おに」だ。

泣いた赤おに―浜田廣介童話集 (偕成社文庫 2005)

泣いた赤おに―浜田廣介童話集 (偕成社文庫 2005)

この記事を書くためにあらすじを読み返したら、青おにくんの手紙で嗚咽をこらえられなくなり、今、泣きながらこれを書いている。
ストーリーはこちら。
泣いた赤鬼 - Wikipedia

子供の頃、このお話を聞いた時は、ただ悲しい気持ちになっただけだった。
この話が辛くなったのは、「ここに出てくる赤おにと青おにとは外国人のことだ。昔の日本人にとっては外国人は鬼のように見えた。赤ら顔の外国人は赤おに、色白の外国人は青おにと呼ばれた」というエピソードを聞いてからだ。wikiにも載っていないし、これが本当か嘘かは知らない。
だけど外国人の話だと思った瞬間にいろんな事が悲しいくらいに辻褄が合う。見知らぬ異国の地で寂しくて、友達が欲しくて下手くそな日本語で「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」なんて立て札を書いて、待ち続けて。
青おにくんの芝居だって、いかにも外国人がやりそうなことだ。置き手紙の結びの文、「ぼくはどこまでも君の友達です」だって、外国人らしい文面だ。もしかしたら「your friend」って書いてあったんじゃないか。

そう思うと、悲しくて可哀想で申し訳なくて、やるせなくて胸が詰まる。

よく「来年の話をすると鬼が笑う」なんて言うけれど、あんな風に泣くくらいなら笑われた方がずっといい。
来年は高知に遊びに行きたいな、と思っているの。山小屋にも泊まってみたいし、星もたくさん見に行きたいの。
来年の話なんていくらでもするから、どうか泣かないで。

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この写真はこちらのブログからお借りしました。
泣いた赤鬼も笑う! - やっぱりエコで行こう・・・ - Yahoo!ブログ
どうしても、この青おにくんの文章に心打たれてしまったので。