Fat Bottomed Girls
給食のアルマイトのお皿の上にしどけなく横たわるいかめしを見て、多感な年頃のわたくしはドギマギしておりました。
おおお、なんとむちむちセクシーバディ。いかめしってとってもボディコンシャス。鼻血が出そう。
だから、俵万智が「サラダ記念日」の中で「白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふん肩を並べる」という短歌を詠んだ気持ちもとてもよくわかる。
確かに白菜ってビッグママよね。
先日、小学校時代の先生からラ・フランスを頂いた。あちこちに配り歩いて手元に残ったのは一つ。
生産農家の指示によると、ラ・フランスに食味を出すためには温度と湿度が必要で、食べる分だけをビニール袋に入れて温かい部屋に置いておくとの事。そして4日から7日後、指で押した時に跡が残るようになった頃が食べごろで、「とろける美味」、「忘れられない味」なのだそうだ。
それで、私はストーブのついた部屋で毎日毎日ラ・フランスを手に取り「まだか、まだか」と機を伺っていた。
寒くないよう気を配り、床ずれしないよう頻繁に向きも変え、布団代わりのビニール袋にくるむVIP待遇。
手にとってしげしげと眺めては「まさに洋梨体型!!なにせ洋梨だもんな!」とそのメタボ体型に驚愕していたが、共に過ごすうちにだんだんと、その豊満なボディがとてつもなく魅力的に見えてきたりする。「いいケツしてるぜ!」なんて言ってやりたくなる。
もちろん脳裏に浮かぶ曲はQueenの「Fat Bottomed Girls」
大好きな海外ドラマ「glee」の中で使われていた。字幕には「俺のケツでか姉ちゃん」と書いてあった。ヘイヘ~イ♪
昨夜ようやく機が熟し、ラ・フランスを食べることができた。
まるでマンゴーのようななめらかな食感。昔食べたラ・フランスはもっと小さくてザリザリしていて香水みたいな香りがしたような気がするのに、これはまさに、とろける美味。忘れられない味。
さすがは「俺のケツでか姉ちゃん」 Yes!Yes!