90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

東風吹かば

下田で星を見て、熱海まで戻ってリゾートマンションに泊まった。

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帰りがてら、小田原の曽我梅林の梅まつりへ。

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会場で延々と流れ続けるのは「うめぼしのうた」
頭の中で延々とループするタイプの恐ろしいメロディ。

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桜色の梅と、紅い梅。香りは白い花の方が強いみたい。

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梅の香りをかぐと、やっぱり春を強く感じる。そして風流に呟いてみる。
「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」

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そして、呟いてみると梅ヶ枝餅が食べたくなる。この前デパートで福岡物産展をやっていたのだけれど、梅ヶ枝餅はすごい行列で買えなかったんだよね。残念。

・・・という話をしたら、友人に「キミ、ホント食い物の話多いな」と呆れた声を出された。
なにさ。いいじゃん。しょうがないじゃん。
梅=菅原道真太宰府天満宮梅ヶ枝餅じゃん。東風吹かば、梅が香れば、梅ヶ枝餅を思い出すでしょ!?

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会場に流れるアナウンスは「観梅中の皆さん」と呼びかけてくるが、上の写真の中には観梅中の鳩がいる。長いことじっとみじろぎもせずに座って梅を眺めていた。

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自家製梅干しを買おうとしたお店で「人んちの庭の枝垂れ梅なんだけど、ものすごく綺麗だから絶対見てきて。見終わってからもう一度来て」と言われて見に行った枝垂れ梅。
こういうお家の人は、出前を頼む時も「枝垂れ梅が目印です」なんて言うんだろうか。いいなあ、と思った。

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地元の人たちが踊る小田原提灯踊り。小田原提灯は、使用しない時は畳んで懐にしまっておける、という携帯性の良さで瞬く間に流行したらしい。当時の人にとってみたら、すごい発明だったんだろうな、モバイル提灯か、昔も今も携帯性って重要だよねといたく感心する。

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そしてみかん。真鶴ではキロ98円という衝撃的な価格だったみかんはお祭り会場ではやはり上乗せされてキロ220円。
伊豆から先、ずっと「みかん買っていこうぜ」「どこで買う?」「みかんあるかな」とみかんを探し続けていた友人は「ああ、さっきの店でみかん買っときゃ良かったなあ、倍の値段だもんなあ」と嘆きつつ、みかんを買っていた。
自分だってみかんの話ばっかりしてるじゃんか!
・・・と思ったけど、言わないでおいてあげるよ。
私は食べ物の話には寛大だからね。