90億の神の御名

この世界のほんの些細なこと

旅・散歩

排泄と礼節

おかげさまで無事にスペインから帰って来ました。 テロだとか、飛行機事故だとかのニュースの多い昨今、なんかもう絶対生きて帰ってこれないような気がして、神社にお参りまでしていたので、帰ってこれたのが奇跡のような心持ち。これが時差ボケってやつなの…

生きられた時間

この前「明日から甲子園開幕!」と書いたのに、今日でもう終わり。作新学院おめでとう。 オリンピックも終わるし、夏が駆け足で過ぎていく。若かりし日はサービス業に就いていたので、人と同じ頃に休みが取れず、旅行に行くのは大体夏が終わりかけてからだっ…

山へ行くつもりじゃなかった

Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかったアーティスト: Flipper's Guitar,小沢健二出版社/メーカー: ポリスター発売日: 1993/09/01メディア: CD購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (206件) を見るこのGWは久々に友人Tと星を見に出…

我以外皆我師

昭和の校長先生たちはしょっちゅう、このタイトルに使った言葉を朝礼などで口にしたものだ。私もご多分に漏れず、小学校の朝礼で校長先生に言われた。 それにしても、いまだに覚えているということは、校長先生のお話はそれなりに影響力のあるものなのだな、…

老婆の休日

休日に、スーパー銭湯に入り浸って贅を尽くせば「おっさんか!勘弁してくれよ!」と父親に溜息をつかれるし、友人とハイキングや町歩きに出かければ「完全にばあさんの行動パターンね」と母親に鼻で笑われて、いったい全体、歳相応の休日の過ごし方ってどん…

中国からのスロウ・ボート

不謹慎で申し訳ないことですが、9月頃、私は「お!そろそろキノコ狩りの季節だな。中毒ニュースに気を付けねば」と思っておりました。きのこの食べ方 - 90億の神の御名はい、もう、本当に不謹慎でアレですが、わたくし、皆様がどのような過程できのこ中毒に…

シンデレラストーリー

年末、昔の職場で割と仲の良かったオカマ先輩から「新年会でもやらないか」とメールがきたので、「いいわね。私は今ベトナムにいるから詳細は他の人と話し合って決めてほしいの」と返信したら、即座に返ってきた答えは「あらやだ、里帰り?」・・・ええ。東南ア…

夜河をわたる

この冬、最初のオリオン座はホノルルのホテルのベランダから見た。 地上ではオレンジ色の街灯の中、定期的に不思議な音のバスがやってきたり、大声で叫びながら酔っ払ったアメリカ人たちが歩いて行ったり、向いのホテルの部屋で黙々とスーツケースの中を整理…

Cool Japan

・・・Cool Japanってなんだよ、さっむー!・・・と思わなくもないけど。 クールジャパン機構*オプションでつけたメコン川ナイトクルーズのガイド、ブンさんによるとベトナム人の乗るバイクの8割は日本製だそうだ。 ブンさんは言う。「イチバンホンダ。ニバンヤマ…

帰国の襷

あけましておめでとうございます。 昨年は途中からまさかの大ブレーキがかかりましたが、どうにかこうにか月刊ペースで走り切れた一年でした。ありがとうございました。さて、1月1日の深夜にベトナムより帰国し、今日は朝から楽しみにしていた箱根駅伝を見て…

ケイオス

西洋人はカラオケのことを「カラオーキー」と呼ぶ。 そして「カオス(混沌)」の事は「ケイオス」と言う。 私は今、ベトナムで深いケイオスの中にいる。まず、アルファベットにも関わらず読めない。でもまあ、そんなのきっとヨーロッパだってそうよね。フラ…

備えよ常に

肩こりがあんまりにひどいものだから12月は何度か整体に行ったのだけれど、そこの先生が不穏な事を言う。「人間の体ってのはねえ、不測の事態に備えて、とかく蓄えがちなんだよね。しかも蓄え分から使えばいいのに、常に新しいものから使ってっちゃうからさ…

何もない場所

以前、旅先の道の駅で、ギターをかき鳴らして「襟裳岬」を歌っているおじさんがいて、あれ以来、なんとなく襟裳岬が耳に残ってしまっている。 おかげでitunesでダウンロードまでしてしまった。吉田拓郎版だけど。家へ帰ろう / 襟裳岬アーティスト: 吉田拓郎,…

何もかもみな

「地球か・・・何もかも皆なつかしい」というのは「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長の名台詞。子供心にぐっときた。宇宙戦艦ヤマト劇場版 沖田艦長の最期 / Captain Okita dies - YouTubeさて、11月も最早終わりではございますが、月初はワタクシ、生まれて初めての…

旅の教え

二十歳の時に作った10年パスポートの期限もとうに切れて放置していたが、ある日ふと「いつでも海外に行けるし」と思い立って再取得したのが5年前。ようやくあの思いつきが役立つ日が来た。「搭乗便は違うけど、乗る前に会おうよ」と弟夫妻に言われ、チェッ…

まめとかえるのゆうゆう散歩

お友達のかえるさんが「コスモスが見たい」と言い出す。先週の台風でずいぶんやられちゃったみたいだから、コスモスだけじゃなくて他のものも見れる場所にしないとね・・・と、浦賀から久里浜まで歩くことにした。 久々の赤い電車、京浜急行。初めてこの電車に…

サザエでございます

月日の立つのは早いもの。 大変ご無沙汰しておりますが、相変わらず草木を見つめ、星を見上げ、山にも登れば高校野球も見て、元気にしております。 ゴールデンウィークは秩父に行ってまいりました。メインは星。その他、芝桜とか秩父34観音のご開帳とか。 近…

東風吹かば

下田で星を見て、熱海まで戻ってリゾートマンションに泊まった。帰りがてら、小田原の曽我梅林の梅まつりへ。会場で延々と流れ続けるのは「うめぼしのうた」 頭の中で延々とループするタイプの恐ろしいメロディ。桜色の梅と、紅い梅。香りは白い花の方が強い…

夜空ノムコウ

あれから僕たちは。中学生の頃、絶賛中二病だった私は、同じ団地の友人たちと示し合わせて夜中の2時に家を抜け出した。と言っても田舎町のことで、どこに行く宛もなく、近くの川にかかる橋の上のベンチに座って、缶のお汁粉を飲みながら夜明けまで話し込んだ…

まえへ

箱根駅伝を題材にした三浦しをんの「風が強く吹いている」という小説の中で、5区を走るのは神童と呼ばれる真面目な男の子で、駅伝当日は高熱をおして走る。正直、このシーンはあまり好きじゃなかった。いかにも、という感じで。 けれど、自分の足で5区を歩い…

物見遊山

歩き箱根駅伝もいよいよ4区。 平塚中継所は絶賛工事中のようだけど、どうするのかしら。 海に降り注ぐ光を横目に朝8時、心の中で号砲を鳴らしてスタート。 沿道のにゃんこ先生。 駅伝アナウンサー風に言うと、大磯は古くから栄えた保養地で海水浴場発祥の地…

挑戦する生き物

ハンマー投げの室伏と同じ体育大で陸上をやっていた友人タキコと、いつか家で世界陸上を一緒に見た時、ふと、長らく不思議に思っていたことを口にしてみた。 「ねえ、どうして1秒でも早く走ったり泳いだりしたくなるのかな。どうして42キロも走ってみたくな…

プライスレス

星見のリベンジに、3度目の福島、浄土平へ。 紅葉もちょうど美しい時期。山の麓のヤマザキYショップは親切なご夫婦が経営していて、ポットにお湯を入れさせて欲しいと言うワガママなお願いを快く聞いてくれた。その優しさ、プライスレス。夕焼け。いつも、暗…

放浪記

林芙美子は放浪記の中で「神様コンチクショウと怒鳴りたくなります」と書いていたけれど、私の今回の旅行は「神様ありがとうと叫びたくなります」だった。1日目、朝6時11分発ののぞみで台風に向かって走る。8時5分京都着。京都まで2時間かからずに着くならリ…

僕らが旅に出る理由

かつて、仕事で電話受付を担当していた頃、日本全国様々な地域の方とお話をした。東北のおじいさんの方言は本当に理解できなくて、咄嗟に「外国人から電話が来た!!」と思ってしまった。 関西のおじさんとは「ええ席ください」「A席ですね?」「いや、ええ…

おもてなし

だいぶおもてなしフィーバーも過ぎ去った頃だとは思いますが。法隆寺の夢殿秋季特別開扉と、興福寺の北円堂特別開扉と、奈良国立博物館の正倉院展と、見たいものが3つも重なっているのだから、もう奈良に行ってしまえ!と代理店に新幹線と宿を手配してもらい…

絶対的晴れ男

森に雨が降り注ぐ音で目が覚めた。 昨日、山友達のおじさんとお姉さんと一緒に東篭ノ登山〜水の塔山に登り、それから池の平湿原を散策して、軽井沢に泊まった。 部屋の前はもう、こんな森で、夜はなんとなく怖くてすぐにカーテンを閉めてしまった。金曜日に…

歩き箱根駅伝1区②

東日本銀行立会川支店。 ここが1区の中間点。これでやっと半分か。まだ半分か、気が遠くなりそうでいて、10キロをすぎたら体が慣れてきたのか少しずつ元気がでてきた。残りあと10キロ付近の鈴ヶ森刑場跡。あの八百屋お七もここで処刑されたそうな。そして命…

歩き箱根駅伝1区①

先日書いた通りの理由で、年内に5回にわけて箱根駅伝のそれぞれの区間を歩いてみようと決めたので、こないだの3連休、まずは1区を歩くことにした。 どうせ歩くなら、それはもちろん朝8時に心の中で号砲を打ち鳴らして読売新聞社前をスタートしたい。おかげで…

この道を行けば

猪木議員は言っていたな。 この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ はてなではないのだけれど、「好日弁当日記。」というブログが好きで、いつも楽しみ…

太陽を追いかけて

週末、星を見ようと福島に出かけたけれど、雨が降って星は見えなかった。翌日、那須に寄って、水車の回るちょっとすてきなお店で名物だというすいとんを食べて帰路に。帰り際立ち寄った那須塩原の道の駅では、おじさんがギターをかき鳴らして心細げな高い声…

You Can't Always Get What You Want

もう一度星を見に行こうと、新月の日程もきちんと調べた上で、夏に行った浄土平再訪を決めたのに。 1週間前から、神様にもずいぶんお願いしておいたのに。やっぱり雨で星は見えなかった。どうしていつもこうなんだろう。どうして神様はこんな意地悪をするの。…

ホテルをめぐる冒険

「なかなか良さそうなホテルじゃない」と彼女は言った。 「良さそうなホテル?」と僕は聞き返した。 「こぢんまりとしていて、余計なものもなさそうだし」 「余計なもの」と僕は言った。「君の言う余計なものというのはしみのついてないシーツとか、水が漏ら…

青い影

だんだんいろんなものについていけなくなってきた。 流行りすたりや世の中の話題にも、政治や何やかやの難しい話にも。春先に自転車を買って、久しぶりに乗ったら、そのスピードに気持ちがついていけなくて、怖くて驚いた。こんな乗り物だったっけ。ようやく…

海を見ていた午後

ここ最近では、高校野球と青春18切符に追われ、おまけに暑いこともあって全然山に行っていなかった。それでリハビリも兼ねて、山友達のおじさんとお姉さんにハイキングに連れて行ってもらった。コースは金沢文庫から鎌倉天園を通って鎌倉駅。距離は長いけれ…

星に願いを

毎年、お盆の頃には友人と花火を見に行く。あんまり混んでなさそうな花火大会を探してドライブがてら伊豆高原や熱海や焼津なんかに行っていた。 今年はちょっと時間もあるから遠出しようかと、諏訪湖の花火大会を検討したけれど混雑が激しそうなのであきらめ…

とっぱずれ

青春18切符の旅、第2弾で銚子に行ってきた。行きは成田線経由、帰りは総武線。 犬吠埼灯台の資料館で知ったのだが、江戸時代の豪商の古帳庵という人が「ほととぎす銚子は国のとっぱずれ」という句を詠んでいるそうだ。とっぱずれという単語には東の端という…

ものすごくまずいお土産

私の直属の上司である主任は、学生時代からずっと休みのたびにバックパッカーになって海外を旅している人だ。 入社したばかりの夏休み前、バックパッカーの旅の話を聞いて「へえ、すごい!いいじゃないですか!じゃあ、お土産を楽しみにしていますね!」と言…

釜めしを買いに

7月頭に釜めしの記事を書いたら、釜めしが食べたくて仕方なくなった。東京駅で販売しているという事までは調べたが、どうにも体調がすぐれず、買いに行けなかった。 それで、奈良旅行の折、私は新横浜から新幹線に乗るのだけれど友人は東京駅からなので「釜…

遠くへ

今日では、どのような旅行も、到達すべき目標や知り合うべき人びとといった準拠を持つ以上に、連続的な軌道上の純粋な移動、いわば乗り換え=トランジットに還元されつつある。われわれはこの旅ならぬトランジットのくり返しのなかで、属領性のひそかな喪失…

そうめん狂騒曲

あれはまだこの世に流水麺がなかった頃。遅番勤務を終えて23時近い電車に揺られながら、頭の中はそうめんでいっぱいだった。 「ああ、そうめん食べたい。今すぐ食べたい。でも、そうめんてファミレスにないもんな・・・。茹でる?今から?薬味も買って?なん…

遠いジャスコ

埼玉に住んでいた頃、近所に宮岡昇という歌人が住んでいて、母が彼の主宰する短歌の会に入っていた。 「山の麓でぶどう園を営む地主のおじさん」としか思っていなかったのに、角川短歌賞を受賞していて、本も何冊か出していると聞いて驚いた。今、短歌とは―…

股旅メモ・奈良最終日

帰って参りました。 最終日は修学旅行っぽい所へ。 東大寺で、「ねえアナタ、お煎餅はお持ち?」と鹿に見つめられながら大仏様を見に行ったり。聖武天皇の時代に疫病やら飢饉やら地震やらが起きたので建てたらしい大仏様。今とあんまり変わんないね、また大…

股旅メモ・奈良2日目

奈良旅行2日目。 まずは西吉野へ。「これ登れんのかよ」「うわ、こっえー!てか、マジでこの先何かあんの?」とため息をつく友人をなだめすかして、細い山道を車で登ってもらい、映画「萌の朱雀」ロケ地へ。 みちるの家。緑の濃い山々に遠雷が響く。隣にある…

股旅メモ・奈良1日目

奈良旅行1日目。 新幹線で昼に京都着。京都を見ないのももったいないかとも思いつつ、レンタカーで奈良へ。奈良駅観光案内所でドヤ顔のせんとさんに遭遇。そうか、君のホームであったか。薬師寺と唐招提寺へ。 新しく建て替えられた大講堂の姿は、まるでNHK…

いい日旅立ち

高校時代の友人たちと、二十歳くらいの頃から毎年のように旅をしていた。 当初、それは「宛のない旅」で取り敢えず集まってから、「どこ行く?」「西?」「国道1号を終わりまで行ってみようぜ」と無謀に車を走らせていた。お金がないから全部下道で、宿もと…

横川にあるおぎのやの釜めし。あれに思い入れのある人は相当数いるだろう。 私とて、若かりし日、あの釜めしを横目に横川から軽井沢までバスに乗ったな、とか、そう言えば横川のSAで夕飯を釜めしにするか否か友人と議論したな、とか、マンガ「頭文字D」で池…

エデンの園

職場の若くてカッコいい女の子が言っていた。 「たまになんだけどさあ、休みの日、朝の開店時刻からスーパー銭湯行って、風呂入ったり岩盤浴したり、昼寝して、ビール飲んでまた岩盤浴行って、みたいな感じで閉店までだらだらしちゃうの、すごい気持ちいいん…

ZOO

夕方の予定まで少し時間があったので、野毛山動物園に行ってきた。ここは横浜市立の動物園で入場無料なので、気が向いたらふらっと立ち寄ることができる。もっとも、一生懸命坂道を登らないとたどり着かないのだけれど。 入場無料のおかげで、子供の頃から何…

エキゾチック・ジャパン

梅の花が咲き出す頃、江の島に遊びに行ってきた。久々の江の島。けれど見たかったものはサムエル・コッキング苑でも岩屋の洞窟でもない。島中にいる猫たち、そして土産物屋に並ぶ海亀の剥製だ。 あの海亀の剥製。買っている人を見たことがない。部屋に飾って…